8月号完成しました!
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イオ8月号が昨日刷り上りました!
このブログでも何度か告知がありましたが、今月号の特集は「私たちと故郷」です。在日コリアンにとって「故郷(コヒャン)」とは一般的な「故郷」とは違う意味を持つ特別な言葉だと思います。同時に、「故郷(コヒャン)」という言葉が持つ響きは世代ごとに違う(あるいは、重なりながらもズレている)のでしょう。本特集では、在日コリアンにとって「故郷(コヒャン)」とは何なのかをイオなりに考えてみました。
そして、特別企画は「世界の戦跡・平和博物館」。アジア、欧州を中心に、20世紀の戦争、侵略、ジェノサイドの姿を伝える各地の戦跡・平和博物館20ヵ所を写真、データつきで紹介しています。日本とドイツという第2次世界大戦の2つの敗戦国の加害責任への向き合い方を比較した佐藤健生・拓殖大学教授の一文も読み応えありです。
今年5月号から始まった「緊急連載 朝鮮学校と日本社会」の第4回目は法政大学の田中優子教授に寄稿していただきました。
個人的に今月号のイチオシを挙げるとすれば、リニューアルされた朝鮮学校の教科書を紹介する「変わったよ ウリハッキョ教科書」でしょうか。今年4月から初級部の算数と理科、日本語、中級部の家庭の教科書が改訂、改編されました。この記事では、リニューアル作業に携わった朝鮮学校の教員たちが新教科書の魅力について教科ごとに解説してくれています。
最後に、表紙についての説明を。今月号は結婚式を迎えたカップルのツーショット写真です。表紙と連動している巻頭のグラビア企画「Eyes to Korean」も在日コリアンの結婚式を扱っています。
結婚式前の幸せあふれる二人。バラのアーチの前で少々はにかみながらポーズをとる姿が初々しい。新郎が後ろから新婦を抱きしめているショットが二人のアツアツ(あっ、死語ですね、すみません)ぶりを物語っているようですね。このような写真を使った表紙はイオの歴史の中でも(たぶん)初めてではないでしょうか。
ちなみに、表紙に関しては、編集部員全員が話し合って、いくつかの候補の中から選んで決める流れになっています。全員一致で即決のときもあれば、意見が分かれてなかなか決まらないときもあります。今回はわりとすんなり決まったほうだと思います。えーっと、私が選んだ写真は自分以外に支持者がおらず、初期段階で却下されました。センスないですねぇ。
というわけで、読者のみなさん、今月号もご愛読よろしくお願いいたします。(相)