最近見た映画の話
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6日間の夏期休暇も終わり、イオ編集部は今週の初めから仕事モードに突入しました。
休み明けの出勤初日、デスクに運ばれてくる他の編集部員たちのお土産のお菓子が、休暇期間中に特段何もしなかった自分にとってはとてもまぶしく見えました。
休みの間の面白い話もとくにないので、今回のエントリでは、つい先日劇場で鑑賞した映画の話を一つ。
その作品とは…ブラッド・ピット主演の最新作「ワールド・ウォーZ」。いま話題の「ゾンビ映画」です、はい。
実はこの映画、プロモーションではなぜかゾンビ映画だということが徹底して伏せられています。この部分が強調されると観客の動員数に悪影響があるのでしょうか。それと知らずに鑑賞する人が少なからず出てきそうです。実際、劇場にもいました、上映終了後に「えーっ、この映画、ゾンビが出てくる映画だったんだ。ブラピがゾンビ映画ってすごいねー」という人たちが。
古くはジョージ・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』にはじまって、サム・ライミの『死霊のはらわた』、最近ではダニー・ボイルの『28日後』などいわゆるゾンビモノはそれなりに見てきていたので、今回のブラピ主演の話題作も見てみようという気になったのでした。
突如発生した謎のウィルスが瞬く間に世界中へと広がった。そのウィルスに感染した人はゾンビと化し、他の人を襲う。爆発的な感染力で増加するゾンビたち。平和な日常風景は一変し、各国は崩壊状態に陥る。元国連捜査官の主人公ジェリー(ブラッド・ピット)は旧知の仲の国連事務次官に呼び出され、ワクチン開発の情報収集のための調査隊に同行するよう依頼される。家族の安全を条件に依頼を引き受けたジェリーはウィルスの謎を解明するため混乱する世界へ向けて旅立つ。果たして世界は救われるのか、ジェリーとその家族の運命は…
というのがあらすじ。現在公開中ということもあって、あえてネタばれはやりません。
ストーリー的にはツッコミどころが多々あるのですが、さすがハリウッド大作、映像は圧巻の一言です。予告編やテレビCMでフィーチャーされていた映像も劇場の大スクリーンで見ると迫力が違いました。「ゾンビ映画」というよりもゾンビが出てくるパニック映画といったほうが正確かもしれません。この手の作品では定番だったグロテスクな描写はほとんどなく、カップルや家族連れでも充分鑑賞可能なレベルです(まさか家族連れで鑑賞できるゾンビ映画が出てくるなんて!)。一方で、パニック映画ならではのハラハラドキドキ感も失われてはいません。
そして、ブラッド・ピットは今作でも相変わらずカッコいい。49歳とは思えないです。
ちなみに、本作中に「北朝鮮」が描かれる場面があります(正確には、映像で描かれているのではなく、登場人物の台詞を通じてですが)。劇中、世界中の国々がゾンビの増殖によって壊滅状態に陥るのですが、イスラエルと「北朝鮮」だけが感染を免れます。登場人物の元CIA職員によって語られたその理由とは…。答えは劇場で直接確かめてみてください。相変わらずのステレオタイプな描かれ方で、思わず脱力してしまいました。
近々、もう一つの話題作、『パシフィック・リム』も観にいこうかと思っています。(相)