9月に入り夕方以降はとても涼しくなってきました。最近は会社から家まで約1時間、歩いて帰るよう心がけています。秋を実感することも多くなってきました。1番季節を感じさせるのは、コンビニや喫茶店の看板です。栗やお芋やカボチャといった「秋スイーツ」が目立ってきて、つい誘惑に負けそうになります。全ての誘惑を断ち切って家まで辿り着くのが大変です。

　読書・食欲・芸術の秋。今年は芸術に専念しようと思っています。いまはちょうど学園祭シーズンでたくさんの美術作品や演奏会が無料でみられるので、ぜひ色々な大学に足を運びたいです。

　私も中高と吹奏楽部でした。中学の時はトロンボーン、高校ではホルンを担当。演奏した曲は数え切れませんが、不真面目だった中学時代よりも高校時代の思い出が色濃く残っています。今でも好きな曲は、1年目の在日朝鮮学生中央芸術競演大会で演奏した「トラジ」。初めて本格的に朝鮮の音楽に触れ、毎日夢中で練習したのを覚えています。残念ながら本番の結果は銀でしたが、舞台上での楽しさや高揚感は吹奏楽を続けて初めて感じるものでした。もう一つ、音楽の素晴らしさ、特に朝鮮音楽の魅力を教えてくれたソンセンニムが、卒業公演のために作って下さった曲も忘れられません。そのソンセンニムらしく、綺麗で優しい、静かな曲で「これで本当に終わるんだ」と少し寂しさを感じながら吹きました。

　事情があって大学から演劇部に移行したあとも、羨ましく思いつつよく吹奏楽やオーケストラの演奏をみていました。楽器を吹いている時にだけ感じられる雰囲気や感覚があって、それが懐かしいからだと思います。これからまた楽器を始めるのは無理なので、生まれ変わったらプロの楽器奏者になろうと勝手に決めています。

　これからどんどん秋が深まっていきますが、途中で食欲の方に路線を変更しないよう気をつけながら季節を満喫しようと思います。（理）