新年号は大阪!
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イオ編集部は、今年最後の12月号を作り終え、2014年の新年号に取り掛かっているのですが、新年号では大阪のトンポたちを特集します。
歴史をさかのぼると日本の植民地期、ウリトンポたちは、「奴隷船」とも呼ばれた「君が代丸」に揺られて大阪に辿り着き、苦しい生活を強いられながらもたくましく生きてきました。1921~23年の平野川の拡張工事には慶尚道から連れてこられた多くの労働者が安い賃金で働かされたといいます。
大阪特集をするにあたり、まず思い浮かぶのは、家族を養うために異郷で必死に仕事を探し、身を粉にして働き、今日の生活の基盤を築いてきた逞しい1世の姿です。手元に1960年代に猪飼野を写した写真集があるのですが、頭に荷物をのせながら歩くチョゴリ姿のハルモニ、路上でキムチを漬ける女性たち、朝鮮市場になびく朝鮮語の横断幕…と半世紀前の大阪に引き戻されます。大阪には済州島4.3事件の難を逃れて日本に渡ってきた人たちも多く、その体験を大阪で初めて聞いた時の衝撃は今も色あせていません。
特集では、大阪の同胞形成史を踏まえたうえで、ページを開くだけで口元がゆるむ楽しい誌面にしたいと思っています。
企画を立てるうえでは、生粋の生野っ子(麗)さん、同じフロアで働くCさんにもアイデアを出していただきました。
特集では「これぞ大阪」と言える風景や、元気な大阪トンポたちをたくさん紹介する予定です。このブログを読まれた大阪の方!ぜひおすすめのお店や観光スポット、名物トンポなど大阪のホットな情報をご紹介ください。
大阪と言えば、なんといっても「笑い」です。
編集部の(淑)さんが、以前大阪に出張に行ったとき、朝鮮幼稚園の園児に「ノップンパン? ナジュンパン?」と所属するクラスを聞いたところ、「焼きそばパン」という答えが返ってきて、大笑いした話も話題に上りました。特集では、そんな吉本顔負けのウリハッキョの「芸人」たちも紹介したいと思っています。(瑛)