高校ラグビー選手権東京都予選決勝を取材して
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東京朝鮮中高級学校高級部ラグビー部が第93回全国高等学校ラグビーフットボール大会への初出場をかけて今月10日、東京の秩父宮ラグビー場で行われた東京都予選第1地区決勝に臨みました。相手は全国大会16回出場で5回の優勝を誇る強豪の目黒学院高校。
結果は…すでにご存知のように0-78の完敗。4年ぶり4度目の決勝進出を果たし、悲願の「花園」初出場を目指した東京朝高ラグビー部の戦いは残念な結果に終わってしまいました。
試合開始早々に先制を許した東京朝高(青のジャージ)はその後も2人のトンガ人留学生を中心とする目黒学院の力強い突破に押され、失点を重ねる展開。前半は攻撃でほとんど見せ場を作れず、0-48という大差をつけられました。後半は何度かゴールライン付近まで攻め込む場面も作りましたが、トライを奪うまでにはいたらず。相手にさらに得点を重ねられ、結局無得点のまま試合終了。
目黒学院は強かった。力の差は歴然としていましたが、予想以上に点差が開いてしまったのは、序盤の連続失点で1、2年生主体の若いチームが浮き足立ってしまった結果なのでしょうか…。
観客席には、強豪相手に果敢に立ち向かう朝高選手たちにありったけの声援を送る同校生徒、同胞、保護者、OBらの姿がありました。「チームが一丸となってすべてを出し切ったけど、これが結果です。1年間の集大成の試合だっただけに悔しい。後輩たちには東京朝高ラグビー部の伝統を受け継いで頑張ってほしい」。試合後、主将の李潤太選手が涙をこらえながら語っていました。
新チームとなる東京朝高ラグビー部にはこれから来年を目指してがんばってほしいと思います。ちなみに、今週日曜日(17日)には大阪府予選の決勝が行われ、第3地区で大阪朝高が登場します。
以下、試合当日にピッチで撮影した写真を何枚かアップします。