ラララオモニ会
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ある企画の取材で滋賀のトンポたちに会ってきました。滞在した2日間は、滋賀朝鮮初級学校と総聯大津支部を拠点に、一日中トンポたちとともに過ごしました。
2010年の学校創立50周年を機に、ここ近年滋賀では30、40代を中心としたハッキョとトンポ社会を盛り上げる実践が活発です。昨年10年ぶりに行われた金剛山歌劇団公演は、規模は縮小したものの今年も満員御礼、盛況だったそうです。
滋賀県は大阪、京都のベッドタウンとして、交通の利便性などから首都圏以外では稀な人口増加県。とはいえその人口は大阪、京都にアクセスしやすい南部に集中しており、例に漏れずトンポたちも過半数が大津に集住しています。そのため大津を中心に、滋賀県全体を巻き込んだ地域再生が課題にもなっているようでした。
滞在中にトンポたちから最も多く聞いたのはおそらく「人が少ないから~」という枕詞でした。ですがそれは決してネガティブなだけの意識ではなく、現状を真摯に見つめた上で自分たちにできることを懸命に模索しているように感じられました。
オモニ会の活動一つとっても、小さいトンポ社会ならではの、知恵とアイデアが満載でした。
「オモニ給食」はどのウリハッキョでもメジャーですが、滋賀ハッキョには「オモニ給食」のほかに、「アッパ給食」「ハンメ給食」「卒業生オモニ給食」があります。少ないオモニたちだけでは児童らにたくさんの給食を食べさせてあげられないことから生まれたアイデアです。
これは「チョゴリノート」。とってもかわいくないですか? オモニたちが手作りして学校や地域の行事などで販売し、学校の財政に充てています。オモニ会会長は自宅で50冊も内職したそうです。
オモニ会とは別に「チャララクラブ」という学齢前の子を持つオモニたちの親睦を深める会がありますが、ここでも一翼を担っているのはオモニ会です。約20年の歴史を持つチャララクラブでは月に1回の集まりのほかにも、青商会とコラボレーションした家族参加型イベントなど、若い世代に楽しんでもらうための取り組みも盛んです。また、県の社会福利協議会が運営する「子ども未来基金」から助成金を得るなど、財政面でも知恵が光ります。
ほかにも「オモニ文庫」やオモニたちのための学習会など、挙げればきりがありません。
少数精鋭でこれだけのことをやろうとしたら、一人ひとりが多くの負担を担わなければならないのは当然。そんな滋賀オモニ会の今期のスローガンは、<웃음 가득 희망 가득 라라라 어머니회>。ハッキョや子どもたちのために、大変なことも「ラララ」と笑う強さに、滋賀を支える女性たちのたくましさを感じました。(淑)
ハングルの意味を教えて下さい
いつも「日刊イオ」紙を読まさせていただいている一日本人です。「ラララオモニ会」の回の「そんな滋賀オモニ会のスローガンは」の次のハングルの意味を教えて下さい。
かんちゃんさんへ
いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
コメントが遅れてごめんなさい。
ご質問いただいたオモニ会のスローガンは、
「笑顔いっぱい 希望いっぱい ラララオモニ会」
です。素敵ですよね(^^)
購入したいです。
ノートとても素敵ですね。購入したいです。購入方法をご教示いただけませんか?
ちぇさんへ
コメントありがとうございます。
ノートは滋賀朝鮮初級学校に問い合わせれば購入できます。
400~800円くらいで販売しているそうですよ。