歴史資料室で感じたこと
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あっという間に12月です。「もう12月やなぁ」、お店で談笑しているおじさんたちの会話を聞くまで気がつきませんでした。2度目の大阪、5回目の出張。振り返ってみると、なんだかこの間、信じられないほどのスピードで時間が流れていったような気がします。
さて、今回は約1週間の滞在です。ウリハッキョに同胞の町工場、民族学級や夜間中学、また地域に根ざした特徴的な取り組みなどたくさんのものを見て、話を聞きました。全ての場所で感じることがあった中で、中大阪朝鮮初級学校の歴史資料室に立ち寄ったときに、なぜか突然ぐっと込み上げるものがありました。
ハッキョの歴史を紹介する写真と文章を見ていると、自分が知っていることはまだまだ全然足りないんだという自覚と同時に、それに対する焦りも感じました。今まで歩いてきた場所や取材してきた人との会話の中で、歴史や背景を知らないがゆえに気づけないこともたくさんあったかもしれません。表面的なものだけを見て満足していたのでは。知っていることが多ければ、歴史やそれを経験した人たちの気持ちをもっと汲み取れたのでは。それは大阪だけでなく、同胞がいるところならどこでも同じです。圧倒的な知識不足を感じてしまい、パネルを目の前に少しの間うちひしがれました。
今日はこの後、同胞のデイハウスを取材して午後には大阪朝高に行きます。資料室で感じた経験・勉強不足を反省しつつ、2014年度を飾る大阪特集をより魅力的なものにするために、気持ちを切り替えて今日も楽しく取材に行ってきたいと思います。(理)