今年最後の出張
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今年最後の出張は、大阪生野からはじまり鳥取米子、広島と南下して、最後は福岡博多へ。一週間の日程を無事終えて、先週末に東京へ戻ってきました。今年、とくに上半期は例年に比べて地方出張が少ない…なんてふてくされていましたが(笑)、最後にいろんな地域でたくさんの新しい出会いにも恵まれ、来る年にも期待を感じさせる有意義な締めくくりとなりました。
イオ新年号を手に取られた方はもうご覧いただけたかと思いますが、新連載「ガンバレ! ハップモ」では、ウリハッキョに子を送る保護者の学校支援活動から日本各地のウリハッキョを紹介する企画です。
今回は生野朝鮮初級学校に行ってきましたが、そこで素晴らしい図書室と出会いました。取材で訪れたウリハッキョの図書室のなかで、はっきり言って抜きん出て充実した図書室でした。
誌面では紹介しきれない、細部まで愛情が行き届いたこだわり満載の生野ハッキョの図書室を写真で紹介します。
図書室に入ってまず目についたのがこれ。
本は初級部1年生から6年生まで対象児童別に整理されており、各学年に合わせたオモニたちお手製のポップが本棚を元気いっぱいに装飾してくれています。
「わかったさん」シリーズもこんなにかわいらしく。
ジブリコーナー。
注目の本は、こうして棚に表紙画像を貼ることで、ひと目で貸出状況がわかるようになっています。アイデア賞!
オモニたちからのエールがあちらこちらに。
これは新刊コーナー。ご覧のように、ほとんどが貸出中で、図書室の利用率の高さが見て取れます。図書室をリニューアルしたのは3年前で、以来利用する児童が倍に増えたそうです。ちなみに棚は木工業に従事するアボジの手作りだそう。
図書通信には、新刊の案内や読書模範生などが紹介されています。
貸出は毎週土曜の午前午後。オモニたちが交代で「司書さん」を務めています。
手作りの日めくりカレンダーも。
休み時間は児童たちで大賑わい。
最後に、オモニたちとお話しながらふと天井を見上げてびっくり。東西南北に四神図がありました。
図書室だけではなく、この日、生野ハッキョのオモニ・アボジたちの取り組みからは、感動や自省も含めて思うことが多々ありました。
ウリハッキョのためにできることはまだまだたくさんある。そして、学校を支えている(厳密には支援を超えて、少なからず運営の一旦を担っている)保護者や地域の同胞たちの存在を常に心に落として、生活の目線で物事を考えることも絶対に忘れてはいけないと感じさせられました。
さて、2013年の日刊イオは今日でおしまいです。皆さま、来年もどうぞよろしくお願いします。良き新年をお迎えください!(淑)