大阪朝高ラグビー部、東福岡に惜敗
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3日、大阪朝高ラグビー部はベスト4をかけて東福岡と対戦しました。東福岡は6年前に花園で対戦し7対80で大敗、3年前の選抜大会決勝でも負けている相手です。試合前、監督や選手たちは東福岡との対戦を喜んでいるように見えました。
しかし結果は、24対30と敗れてしまいました。
しかしこの試合、一進一退、両チームがそれぞれの持ち味を出した、本当にナイスゲームでした。
前半16分、東福岡にトライを許し先行されるも21分にシン・ヒョンジがモールからなだれ込みトライ、逆転します。しかしすぐにまた東福岡がトライ。7対12で前半を折り返しました。
後半が始まるとすぐに朝高が同じようにモールからシン・ヒョンジがトライし同点。7分、11分に東福岡がトライし、流れが東福岡に傾いたかに思われましたが、ここから朝高が底力を見せます。14分(シン・ヒョンジ)、17分(リ・ジッス)と連続トライで24対22と逆転しました。
しかし、21分に東福岡がペナルティーゴールで再逆転、試合終了間際にも独走を許しトライを奪われ、そのままノーサイドとなりました。
終了後、呉英吉監督は「お互いの持ち味が出たいいゲームだった。大阪代表としてしっかりと戦えた」としながらも、「自陣での反則、ここ一番でのミスが出てしまった。相手が一枚上だった」と敗因を語っていました。でも、6年前に7対80と大敗したことをあげながら、「あの時の敗戦があるから今がある。全国のトップチームと互角の戦いができるまで来ることができたかなと思っている」と、大阪朝高自体の成長に手ごたえを感じているようでした。
試合が終了し、涙を流す選手たち。その中で、キム・リョン主将が「胸を張ろう」と言っていたのが印象的でした。そして、「同胞たちの応援が試合ごとに多くなり、しんどい時間帯に本当に力になった」と同胞たちに感謝の言葉をのべていました。
今年の大阪朝高はベスト8までしか進めませんでしたが、呉監督の言葉のように、チームとして全国上位の力を常に作り上げていける、システム的な強さを身に着けているように思えました。来年もまた期待したいと思います。
日刊イオは6日から再開します。(k)