「無償化」裁判に集う人々
広告
周知のように、現在「高校無償化」裁判が全国5ヵ所で係争中ですが、原告側弁護団では3ヵ月毎に各地の弁護団代表らが一堂に集い、経過報告や意見交換を行っています。先月、大阪へ出張に出た際、全国弁護団会議のあとに行われた懇親会に同席させていただく機会がありました。
各地で裁判を担う弁護士ら、朝鮮学校関係者や保護者代表、日本の支援者たち、総勢30人ほどがテーブルを囲んで大きな輪をつくる姿に、この裁判をともに闘いぬく仲間たちの存在を実感し、本当にたのもしいなと思いました。
来週刷り上がらるイオ4月号に全国の弁護団代表による座談会が掲載されます。その座談会の席で大阪の弁護団長・丹羽雅雄弁護士は大阪朝高グラウンド裁判(2009年に和解が成立)を振り返りながら、その裁判には当時修習生だった金英哲弁護士(大阪弁護団)が会議に出入りしていただけで同胞の弁護士はおらず、今回の裁判では同胞の弁護士とともに取り組めることに、感無量といったようすでした。「日本人と在日、いろんな歴史的な背景があるが同じテーブルで同じ目標に向かって闘っていく。私にとってはこんなにうれしいことありません。涙が出ますよ」。そう話していました。
今回の弁護団会議にも近畿地方の同胞修習生やロースクール生が参加しており、大先輩たちの話に目を白黒させながら聞き入って、一所懸命に学んでいるようでした。
座談会の席で李春熙弁護士が「この裁判が運動の結集地になりつつある」とおっしゃったように、この裁判に集う人々こそがまさに希望だとひしひしと感じています。今後も、この心強い仲間たちの数多の思いを伝えていきたいと思っています。(淑)