奈良の朝鮮学校で花見
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先週金曜日から日曜日まで出張に出ました。そのため、昨日の(麗)さんのブログにあった会社の花見には参加できませんでした。約半年ぶりの出張でしたが、「出張が少ない、ぶー」などとは立場上言えません。
出張のメインは奈良。6日の日曜日、休校中の奈良朝鮮初中級学校(休校時は初級学校)で幼稚園の開園式(入園式)があったのです。10年ぶりの入園式で、2008年に休校してから6年、奈良の同胞たちが懸命に努力して、この日を迎えたのでした。また、多くの日本の方たちの支援があったと言います。
民族教育の歴史の中で、奈良の同胞社会にとって画期的な出来事だと言えるでしょう。
この日、2人の子どもが入園しました。2人のために約200人の同胞や日本人が県内外から駆けつけました。報道陣も、イオの私、朝鮮新報、総聯映画製作所、学友書房、映画監督のパクさん、ソウルや地元の日本のカメラマンとたくさんが集まり、関心の高さがうかがえました。
朝、雨もぱらつき、途中一時、雹も降ってくるという驚きの天気でしたが、外での焼肉パーティーが始まる頃にはすっかりと晴れ渡りました。
開園式の模様は、月刊イオの5月号でお伝えいたします。
開園式の前日、東京でみんなが花見でうかれていたちょうどその時、私は準備に忙しい前日の奈良朝鮮学校を訪ねました。学校関係者はもちろん、総聯、女性同盟、商工会、青商会、朝青、留学同とほぼすべての団体から幹部が来て会場を作っていました。入園する子どものアボジもやってきて重労働をしていました。私もちょこっと手伝いました。
運動場で作業をしていると、校門で中学生らしき子どもが何人かたむろしていました。何かなと思っていると、学校の教育会の人が、「中に入ってもいいよ」と声をかけました。話を聞くと、近くの日本人の中学生で、バスケットボール部なのでしょう、奈良朝鮮学校の運動場に置いてあるバスケットのゴールをいつも使っている(使わしてあげている)のだそうです。今日は、運動場で作業していたため、入るのを躊躇していたのでした。
日本の学校ではどうなのでしょう。たぶん、他の学校の生徒が入ってきて施設を使うということはほとんどないのではないでしょうか。
朝鮮学校はいろんな意味で開かれているなと感心したのでした。日本の中学生たちも、ちょこっと作業を手伝ってくれました。
運動場には周囲にいろんな木が植えられていました。その中の10本ほどは昨年6月に同校を訪れた大阪朝鮮高級学校2年生が植樹したもので、各クラスごとのメッセージが添えられていました。大阪朝高生、本当に立派です。
そして、奈良朝鮮学校の校門には立派な桜の木が。私も奈良で花見を楽しむことができました。(k)