チョゴリ
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この春にハッキョに入学した娘は、初登校の日、チマチョゴリを着て学校の門をくぐりました。
チョゴリは、朝鮮半島出身者の私たちにとって晴れ着。お祝いごとには欠かせません。
その3週間前の保育園の卒園式でも同じチョゴリを着せました。
長男の時もそうでしたが、卒園を前に、子どもたちは周りと自分たちの「ちがい」について気づき始めます。それは、名前の違い、そして最も大きいことは就学する学校の違いです。長年同じクラスで過ごした友人と別れたくない―。この気持ちを受け止めつつも、なぜ違う学校なのかを説明する場面が初めて生まれます。
卒園式の日にまとう服についても、「みんなと同じのがいい」と意志表示されましたが、前日に部屋にかけておいたら、すんなり着ました。卒園を祝う花道では、今まで話したことのなかったお母さんや先生たちが、娘のチョゴリに目を向けてくれ、「とってもいいですね」「かわいいですね」とほめてくれました。「○○○ちゃん、着物きてたね」と話しかけてくれる子もいました。日本の着物とオーバーラップしたのでしょうか。
すべての反響がうれしかったです。
1歳のトルチャンチで着た以来、娘がチョゴリに袖を通したのは、一度か二度。暮らしの中でルーツをまとえる機会は中々ないだけに、卒園の記念日にチョゴリを添えたい、とかねてから思っていました。これからもそうします。
中学から10年もの間、身にまとったチョゴリ制服。肩から手首にかける優しいラインが好きでした。思い返すと、私自身は、人生の4分の1の時間、チョゴリを着ていたのです。
後日、同じクラスにいる男の子が私の隣に座ってきて、「○○○ちゃんは外国人だったの?」と聞いてくれたことも印象深い出来事でした。その子の父親はガーナ出身。お母さんは日本人。「まだ、違いが何かは、はっきりわかっていないようですけどね」とお母さん。
これからも「おなじとちがい」を問う旅は続いていきますが、その都度、「親として素敵にプレゼンできるようにしなきゃ」と娘のチョゴリ姿に思いました。(瑛)
無題
(瑛)さん、娘さんがご入学ですか。
それはおめでとうございます。熱烈チュッカハムニダ。
でも女の子はいいですね。
「晴れ着を着る・着せる」という楽しみは、
たぶんほとんど女の子だけの特権ですよ。
ウチは息子がいますが、
「パジチョゴリ着せよう」なんて発想はほとんど湧きませんしw
(まあジェンダー的にこういう発想がどうなのかとは思いますが)
以上、男だらけの家庭からのひがみでしたw
(瑛)さん、重ねてチュッカハムニダ。
オタトンポ様
コメントコマスミダ。
長男の卒園式にはパヂチョゴリを着せました。
昨年、群馬の朝鮮学校では、校長先生が入学式の日にパヂチョゴリを着ておられました。
女の子に比べてバリエーションは少ないですが、男の子もチョゴリを楽しめればいいですね。楽しみましょう!