日記
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子どものころ、日記など一回もつけたことがなかったが、40歳になったころ、あることがきっかけでつけるようになった。
日記といっても、ほんの数行のもので、前日の出来事を書き留めるだけだ。朝、出社したらキーボードに向かって、前日の出来事を打ち込む。例えば、「今日は6月号の締め切り。5時ごろに無事すべて終了する」などといった感じだ。5分ほどで終わる作業だが、それが今では習慣となってしまった。
日記に簡単な出来事しか書かないのは、長々と書くことが面倒なのと、頭の片隅で「他人に見られる」ということを意識しているからだと思う。心の中のいろいろな思いを正直に日記につづる人も多いのかもしれないが、そんなことはしない。
将来、自叙伝を書くつもりもまったくないので、何のためにつけているのか自分でもよくわからない。ダイエットしていたころは、その日に食べたものを書いていたが、リバウンドとともに書かなくなった。
それでも記録として、後から自分の行動が確認できる。例えば、交通費を請求するなどのときに、いつどこからどこまで移動したのかを知ることができる。今のところのメリットはそんなものだ。
あと、ほぼ変化のない日常の中で、ポコッと特別な出来事が起こったときに、平坦な波グラフのような日記のところどころでピコンと波が高くなる。何年経ってもその変化を知ることができるのは、日記をつけているおかげだ。
簡単に書いているからこそ、長く続いたのだから、これからも同じスタンスで日記をつづっていきたいと思っている。(k)