いやな情報
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この歳になってもまだオカルト的なものが少し怖いです。毎年5月になると、幼い頃にテレビで見た「すき間女」を思い出します。5月にすき間を気にすると出てくるという女。なぜ5月なのか、気にするとはどの程度のことをいうのか、女が出てきて何をするのか…存在のインパクトが大きすぎて詳細は全く覚えていません。ただ、「5月にすき間を気にすると出てくる」というワードと画面いっぱいに映った不気味な女の姿だけが忘れられません。
案の定、今年も5月に入って「すき間女」という単語が頭をよぎりました。さすがに四六時中おびえているわけではありませんが、カーテンや部屋の仕切り部分にすき間を見つけると、ちょっと嫌な気分になります。なにも気にしていないふりをして、顔をそむけながらサッと閉めるようにしています。
忘れられない嫌な言葉に「ムラサキカガミ」というものもあります。「すき間女」よりももっと悪質で、「ムラサキカガミという言葉を20歳まで覚えていると死ぬ」という話です。確か本か漫画で読んだと思います。当時は、(とんでもないことをしてくれたな)と情報源を恨みました。また、20歳を超えた親戚に「ムラサキカガミって言葉覚えてた?」と必死に確認したこともあります。いま考えると嫌なことを聞く子どもです。
この手の話は昔からあったものの、ネットやSNSの普及に伴い、さらに広範囲の人の目に触れるようになったのではと思います。古典的なものから現代的なものまでバリエーションもさまざま…。見たがりな自分も自分ですが、嫌な記憶を刻む情報を無責任に拡散して怖がりな人をいじめないでほしいものです。(理)
不安の種
「すき間女」…聞くからにイヤーな感じのする話ですねえ。
最近の怪談というのは、ストレートに“幽霊”がどうこうというより、なんというか“得体の知れないモノ”に恐怖の対象が変化しているような気がします。そのスジではよく知られている「新耳袋」という怪異集の本を読むと、そういう感じを強く持ちますね(この本、10年以上前からシリーズでたくさん出てます)。
で、そういう怪異をビジュアルで表現しているこれまた一部で有名なマンガが「不安の種」です。少年誌に連載されていた一話完結形式の短編集なのですが、私も書店で試し読みして何とも言えないモヤモヤした読後感を持ちました。
作品中のキャラ「オチョナンさん」をネット上に広く普及させるほど“伝染力”は強いです(ネットでの画像検索はおススメしません。笑)。「新耳袋」とともに、見たがりな(理)さんの要求に強烈な後悔で応えてくれると思いますよ(笑)。ぜひ併せてご一読ください。
Re オタトンポさま
「不安の種」、興味津々で調べてみました!レビューを読むだけで充分すぎるほど怖かったのですが、不覚にも関連画像を見てしまいました。一瞬だったにも関わらず、すでに軽くトラウマになっています。
内容的にも、読後を考えると私にはハードルが高すぎるみたいです…。