田舎にかえる
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先週はお盆休みでした。家族で地元にできたインドカレー専門店をたずねたり、隣町にできた美術館に足を運んだり、親戚が集まったりと賑やかで楽しい休暇になりました。
地元を離れてそれぞれに働く幼なじみたちとも久しぶりに再会し、お互いの近況を話したりもしました。
本人曰く「村」で働いているという友人は、いかに何もない所か、暇な日常を過ごしているかを写真を見せながら話してくれました。彼女の家の前には一面に田んぼが広がり、高い建物は皆無、施設が密集しているのは村の中心部のみ、村の外に出るためのバスは2時間に一本…。田舎者ですら笑ってしまうほどの田舎です。
他にも、夏祭りは村の一大イベントで気球も飛ぶこと、稲を植える前の水が張られただけの田んぼには空が反射して綺麗だということ、自宅の窓から満点の星空が見えるということ、冬には公衆電話が埋まるほど雪が積もり、除雪が遅れるといつまでも家から出られないということなど、「暇だ暇だ」と言うわりには尽きることのないエピソードで楽しませてくれました。
村では春夏秋冬がはっきりと感じられるといいます。また野菜が美味しく、健康も意識できるようになったそうです。彼女の清清しい表情を見ながら、少し羨ましく思いました。そんな自然が当たり前の人たちがいる一方で、都会に暮らす人たちはお金を出して街を離れ、自然豊かな行楽地に出かけます。考えてみるとなんだか不思議でした。
私は昨日の夜、東京に帰ってきました。彼女は今朝、実家を離れまた田舎に帰りました。みんなそれぞれの場所に順応しながら頑張っているみたいです。私も頑張ろう!と元気をもらえました。(理)