平壌でのプロレスイベント
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アントニオ猪木参議院議員(次世代の党)が音頭をとった「インターナショナル・プロレスリング・フェスティバルin平壌」(8月30、31日)の開催がいよいよ来週に迫ってきた。
スポーツ平和交流協会の発表によると、参加選手は藤田和之、ウルティモ・ドラゴン、橋本大地、ボブ・サップ、ジョン・アンダーセン、ジェロム・レ・バンナなどバラエティに富んだ顔ぶれ。女子プロレスラーたちも参戦する予定だ。プロレス、格闘技の試合のほかに、テコンドー、合気道、シルム(朝鮮相撲)などの演武が行われる。
また、31日の大会2日目の模様が現地からニコニコ動画で生中継されるという。これは史上初、朝鮮からのプロレス生中継となる。
イベントそれ自体の内容もそうだが、平壌市民たちのリアクションも気になるところだ。
平壌で行われたアントニオ猪木がらみのイベントとして個人的に印象に残っているのが、04年9月に開催された第1回「国際武道大会」。同氏率いる新日本プロレス所属のプロレスラーたちが総合格闘技ルールでのエキシビションマッチを披露した。
当時、某新聞の特派員として現地に滞在していた私もこのイベントを取材。個人的にファンだった中邑真輔選手が出場していたので、試合後にドキドキしながらコメントを取りにいったことを覚えている。
平壌でのプロレスイベントに続いて、9月17日には仁川アジア競技大会が開幕する。
朝鮮民主主義人民共和国も選手(150人)、役員、応援団など計352人を参加させることを表明している。
19日から朝鮮オリンピック委員会の代表団が仁川に滞在中だ。報道によると、昨日はサッカー競技の組み合わせ抽選会に出席。ほかにも大会のメインスタジアムや選手村などを視察して、本日帰国する予定だという。
韓国では02年の釜山大会に続き2度目のアジア大会開催となる。6・15共同宣言発表の2年後に開催された釜山アジア大会は、北南関係の好転を追い風に開幕式で北と南の合同入場行進が実現したほか、北の「美女応援団」など競技以外の部分でも大いに盛り上がった。在日同胞応援団も大勢訪れた。北南関係はその当時と比べようもなく悪い状態だが、「朝鮮籍」である私も日本から自由に取材に行けるようになる日が早く来てほしい、そう願っている。(相)
プロレス
交流は嬉しいが、プロレスはあまり好きではないので複雑な気分。しかし、朝鮮の人々が、「プロレスはあくまで真剣勝負ではなく見世物なのだ」ということを理解してくださっていれば問題ないです。