広島市の土砂災害、被害者に支援を
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今月20日未明の猛烈な豪雨により、広島市北部で大規模な土砂災害が発生しました。28日の広島県警の発表によると、死者が72人にのぼり、10人がいまだに行方不明だといいます。避難対象者は15万人以上で、1300人ほどが避難生活を送っているとのことです。
思いもよらない甚大な災害となり、多くの犠牲者が出たことに心が痛みます。
少し前、広島にモンダンヨンピルコンサートの取材のために訪れたので、その時にお会いした同胞や日本の方々の顔が浮かび、大丈夫だろうかという思いが頭の中をめぐっています。
総聯広島県本部では災害発生直後から現地で同胞の被害状況を調査し、22日には「総聯広島土砂災害対策委員会」を立ち上げ、対応に当たっています。25日には「広島市で起こった<大規模土砂災害>について」という文書を発表しました。
その中から、同胞の被害状況に関して書かれた部分を転載します。
「総聯広島県本部では被害状況が明るみになった、8/20(水)の朝から被害地域にある総聯北支部と連携を取り、被害地域に居住する150戸の同胞達のうち、特に被害が大きかった地区に住む15戸の同胞達に連絡を取り、直接会う形での安否確認を行いました。
その結果、8/25現在、5戸の同胞宅で被害を確認し、2次被害が起こる可能性がある4戸の同胞宅を確認しました。
また既に新聞報道などがなされましたが、韓国籍同胞が尊い命を落とされたという、とても心の痛む一報を聞くこととなりました。」
総聯広島土砂災害対策委員会では、引き続き被害に対する調査、状況把握、支援活動、各種相談などの活動を行っていくとのことです。また、被害地域の支援を目的とした募金活動を行っています。
募金の口座名などは次の通りです。
名義:総聯広島土砂災害対策委員会 韓政美
ソウレンヒロシマドシャサイガイタイサクイインカイ ハンジョンミ
朝銀西信用組合 天満支店 普通口座 1077357 店番012
広島銀行 江波支店 普通口座 3079214 店番021
朝青広島のフェイスブックによると、28日、広島朝鮮初中高級学校学校長と保護者会の代表が広島市長あてに広島土砂災害義援金を渡しました。また総聯広島県委員長、総聯広島市北支部からも義援金が渡されています。
日刊イオでも多くの支援を訴えたいと思います。よろしくお願いします。
今年の夏、ニュースを見ていると、各地で「観測史上、最大の雨量」ということが伝えられていました。この10年、台風や豪雨、豪雪などによる自然災害の規模が大きくなっているように感じます。そのような時代に突入したという前提で、いろいろな対策を立てなければならないのでしょう。
自然災害だと言っていますが、私は多くの部分が人災なのだと思っています。(k)