可愛かった朝鮮幼稚園の園児たち
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先週、大阪を中心に出張に行ってきました。
主には12月号で紹介する同胞デザイナーの取材で、4人の方たちと新たに出会うことができました。思ったのは、同胞社会にはいろんな分野で活躍するいろんな才能をもった人がたくさんいるということ、若い世代がどんどん活躍の場を広げているということでした。
みなさん、同胞社会や朝鮮学校のために自分たちのスキルを活かして貢献したいと語っていたのが印象的で、イオで紹介することで、そういった才能をもっと活用できればという思いを強くしました。
特集の取材では、生野朝鮮初級学校の付属幼稚園を訪ねました。
朝、先生が園児たちに、「今日、月刊イオから取材のために記者の先生が来られています」と紹介してくれました。この紹介の言葉、日本語で書いていますが、朝鮮語で語られています。これに限らず、先生が園児たちに語りかける言葉は、ほぼ100%が朝鮮語でした。年長班はもちろん、幼稚園に入って半年ほどの保育班の園児(3~4歳)も先生のしゃべる朝鮮語を理解していたのには驚きでした。
私の紹介が終わった後、一人の保育班の園児がトコトコと近づいてきて、何も言わずに立っている私の足に、ムギューと抱きついてきました。その姿が本当に可愛らしくて、私も思わず抱きしめ返してしまいました。
写真は、チャンゴやプク、チンなど民族楽器の演奏を練習する年長班の園児たち。保育班の園児たちのオッケチュムは「自分たちがオッケチュムだと思って踊っているだけ」というレベルですが、年長班にもなるとチャンダンに合わせて肩を揺らしながら演奏する姿はさまになっています。
生野朝鮮初級学校は、最近、校庭に人工芝が敷かれ、素晴らしく美しい学校に変わっていました。真新しい人工芝を走り回る園児たちは本当に楽しそうでした。
半日でしたが、園児たちと一緒にいると、理屈なしにうらやましく思えました。私も朝鮮幼稚園に通っていたら、こんなにひねくれた人間になっていなかったかも知れません。(k)