子どもの目線に立つ
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今年最後のイオは幼児教育の特集。
日本全国にはウリ幼稚園がたくさんありますが、他方で日本の保育園や幼稚園に通わせる多くのご家庭では、幼少期の子どもたちに対するウリマルやウリノレ、民族教育をどのように、またどれくらい行っているのでしょう。あいさつや家族の呼び名をウリマルで教えたり、ウリマルで数字を数えたり、できることはありますが、限界があると思います。
特集では親子が家庭で気軽に楽しめるあそびを紹介しています。
紹介するあそびについては、編集部内で話し合われた方向性とアイデアを持って、専門家にアドバイスをもらいました。
ウリマルにちなんだ手遊びや絵本など、先生方にこちらのイメージを伝えると…、
「大人目線だね〜」と一蹴。
いわく、1、2歳ならまだしも、母語(日本語)を話す能力が形成されている3、4、5歳の子どもに新しい言語(朝鮮語)で話しかけるとものすごーーく嫌がるんだとか。理解不能な言葉で話されて、不安になる、とも。
専門的なところまで踏み込むと、朝鮮と日本のわらべうたでは旋律が異なるそうで、「どこまで民族的な要素を入れるか」という議論にも。例えば朝鮮と日本のわらべうたでは終音が違うそうです。
先生方に実際に歌ってもらったり、ジェスチャーしてもらったりしながらあれこれ話し合い、最終的に「親子が実際に実践できうるもの」という点に集約しようと決めました。紹介する3つの遊びには、ゲーム性や歌の要素を多く取り入れました。
撮影は、読者モデルとして大学時代の同級生と3歳の娘さんに協力してもらい、ご自宅で行いました。
本番では思い通りの画が撮れるか、お子さんは飽きてしまわないか、カメラ目線になってしまわないか、自然な笑顔は撮れるか…などなど、不安要素満載でしたが、心配をよそに娘さんはとってもお利口さんで終始ごきげんでした。途中少し飽きてしまいましたが、おにぎりで気分転換し、しばらくしてテイク2。最高の笑顔をいただきました。
別れ際には、こちらが言うより先に「コマッスンニダ」と挨拶まで言ってくれて、本当に可愛らしかったです。
撮影終了後に、同級生が準備してくれたサンドイッチとコーヒーで昼食をとりながら、専門家の先生と「やっぱり同胞の子どもたちに向けた、幼児教育のDVDやCDがないとね。作りたいね!」「そのときはまた娘さんにモデルとして出演してもらおう!」と、笑いながら話し合いました。
誌面にはわらべうたの楽譜も載せました。どれもカンタンなメロディなので、ぜひご家庭で実践してみてください。(淑)