映画「川の底からこんにちは」を見て
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最近、DVDを借りて映画を2本みました。
ひとつは洋画「レ・ミゼラブル」。もうひとつは邦画「川の底からこんには」です。
「レ・ミゼラブル」は皆さんごぞんじかと思いますので、特に紹介はしませんが、噂に違わず素晴らしい映画でした。もう一度じっくり見たいくらいです。
なので、今回は邦画「川の底からこんには」を紹介したいと思います。
この映画はいまをときめく実力派の女優、満島ひかり主演の映画です。最近満島ひかりさんの演技の魅力にはまっていることもあり、いろいろ調べてみると、この映画にたどり着き、なんとなく借りてみました。
2010年ベルリン国際映画祭フォーラム部門でも招待を受けた映画だそうです。
自分のことを「中の下ですから~」と言い、恋も仕事も中途半端、すべてにおいて妥協して生きている女性が主人公。
ある日父が病に倒れたとの知らせを受けて、飛び出してきた実家のしじみ工場を継ぐことになるのですが、工場は倒産寸前、工場のおばちゃんたちもいじわる、そして彼氏も奪われる。。。
自称「中の下」といって自らを卑下した女性がどん底から這い上がっていく様が独特のテンポで描かれていきます。
全般にわたって流れるゆる~い感じ。重い現実ばかりが主人公にのしかかりますが、自分なりにひとつひとつ受けとめてゆく主人公。
最後のシーンで主人公満島ひかりの顔のドアップが映るのですが、その泣き顔に全ての想いが詰め込まれていて、じわっと胸に沁みこんできます。
この映画をみると、こんな自分でもなにかできるかもしれない、と段々思わせてくれます。
それと、もうひとつのみどころが奮い立った際に主人公が書く自社の社歌です。以下引用します。
上がる上がるよ消費税 金持ちの友達一人もいない
来るなら来てみろ大不況 その時や政府を倒すまで 倒せ倒せ政府
シジミのパック詰め シジミのパック詰め 川の底からこんにちは
(省略)
(主人公のセリフ)
(中の下 中の下 どうせみんな大した人生じゃないし 鼻っから期待してませーん)
4年前に作られた映画なのに現在にぴったり当てはまる内容の歌詞に思わず笑ってしまいました。
少し悩んでることもふっとぶくらい、ゆるやかでありながらも楽しい映画でした。
久々に邦画でアタリの映画を観ました。
お気に入り映画のひとつになりました。(愛)