大阪朝高ラグビー部、抽選に散る!
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1月3日、全国高校ラグビー選手権の準々決勝が花園ラグビー場で行われ、大阪朝高ラグビー部が広島代表の尾道高校と対戦しました。
結果から言うと、試合は12対12で終了。得点、トライ数も同じで、抽選となり、抽選に外れた大阪朝高は、残念ながらベスト4に進むことができませんでした。負けて花園を後にするのではなく、本当に残念です。
相手の尾道は、大阪朝高とよく似たチームで、呉英吉監督は試合前、「相手はタックルが強くフォワードが前に出る。ディフェンスでペースを作りフォワードでの攻撃が持ち味。フォワード勝負でそこが勝敗を分ける。20点以内の接戦になる」と語っていました。まさに、その通りの展開となりました。
前半、主導権を握ったのは朝高でした。敵陣で試合をし、何度もゴール寸前まで迫ります。そのつど、相手の固いディフェンスに阻まれます。後で振り返ると、何度もあったチャンスに一つでもトライを決めていれば、試合の流れは変わっていたと思います。でも、12分、ラインアウトから展開したボールを最後はチェ・リュンジが右中間にトライ。前半を終えます。
後半に入ってすぐ、尾道がバックスの展開からトライ。開始早々にトライを返されたのが痛かった。後半、尾道はバックスでの展開を仕掛けてきました。19分にはまた尾道がバックスでのトライ。難しいゴールも決めて5対12とリードされます。後半は朝高陣地でのプレーが多かった。
そして試合はロスタイムに入ります。トライを奪ってもゴールキックを決めなければ負けるという状況。31分でした。ラインアウトからモールを作った朝高は、なだれ込むようにシン・ヒョンジがポスト横にトライ。執念のトライでした。ゴールも決まり、試合終了間際に同点に追いつきました。
まもなくノーサイド。次の試合に進む権利は抽選にゆだねられました。
別室での抽選。しかし、運命は朝高に微笑まず、尾道が次戦進出権を獲得しました。
報道陣に囲まれた呉監督は、「仕方がない。選手たちは立派に戦った」とまず、選手たちを称え、「お互いに持ち味を出したいいゲームだった。選手たちは最後まであきらめずにトライを決めた。その段階で私は抽選だと思っていたが、選手たちはその後も得点しようとホイッスルがなるまで気持ちを切らすことがなかった。本当に成長したと思う」と語ってくれました。
リ・スンギ主将は「全員が一体となって戦えてうれしい。朝高の気迫あるプレーはできた。3年間思い残すことはない。最後のトライは全員があの形でやろうと何もいわないでも意思統一ができていた。ベンチも含め全員で決めたトライだと思う。全国の同胞たちの応援のおかげでいいプレーができたと思う」と、目を腫らしながら語っていました。
呉監督も「同胞たちの応援が後押しして決められたトライだった」と、日本全国の同胞たちに感謝の言葉をのべていました。そして、「このチームは1年間で一番伸びたチームだった」と最後にまた、選手たちを称えていました。
次の試合に進めませんが、朝高は試合に負けたわけではありません。本当によくやってくれたと思います。5日まで大阪に残って、初出勤の日を競技場で迎えたかったのに残念です。今年の年末も花園に取材で訪れたいと思います。大阪朝高ラグビー部の選手、先生方、ご苦労様でした。(k)
コマッスムニダ!
Kさま、この6年間、毎年毎年、年末年始は東花園で過ごされましたね。
私たち母親は年末年始は余りにも忙しすぎて、応援に行きたくても行けない日が多々あるので、日刊イオを見ればその日の選手たちや応援して下さっている皆様の様子を知ることができ本当にありがたいと思っています。
あるときは雪降るグランドで、あるときや雨や風が吹き荒れるグランドで、選手たちと共に走りながら試合の様子を知らせて下さって本当に有難うございます。
今年も日の出は東花園から始まったような気がしています。これからもいろんな同胞たち、ウリ学生たちのの姿を発信し続けて下さいね。もう一度感謝いたします。コマッスムニダ!
ニョニョさまへ
ニョニョさま、コメントありがとうございます。
日刊イオのラグビーの記事を楽しみにしていただき、本当にうれしいです。
私も取材をしながら、ウリ選手たちから大きな力を得ています。これからもがんばって取材をしたいと思います。