働く女性を取材して
広告
イオ2月号の特集は、「女性が輝ける社会づくりって?(仮)」です。内容の詳細は、昨日の日刊イオをご覧ください。
私も特集関連の取材を地元の北海道で一つしてきました。働く同胞女性の紹介です。忙しいスケジュールをバリバリ、でもとても楽しそうにこなす姿を見ながら、働くということ自体についても考えることができました。実際にその方は「もし経済的に余裕があって働かなくていい状況だとしても、自分は働きたい」と話していました。
また、女性が働きやすい職場づくりを実践している企業にもお邪魔しました。その会社の代表が話していた「人間が生活する上で、『遊ぶ』とか『集う』とかいろいろな行為があるけど、その中でも『働く』というフレーズは実に面白いと思う」という言葉が印象的でした。
もちろん収入のためもありますが、自分の考えを形にしたり、新たなことを学んだり、働くということの中には様々な喜びや楽しみがあります。仕事を通してのみ触れあえる人たちもいます。
その代表は「仕事を作業にしたとたん色あせてしまう」と言って、次のような話もしてくれました。
―ある街で、同じ作業をしている二つの集団があった。しかし、一方は覇気がなく、もう一方はいきいきとして見える。一つの集団に「何をしているのですか」と聞くと、「見れば分かるだろう、石を積んでいるんだ」という返事が。「それは楽しいですか」と聞くと、「楽しいはずがない」とさらに表情を曇らせた。別の集団に「何をしているのですか」と聞くと、「私たちは教会を作っているんです」という返事が。「それは楽しいですか」と聞くと、「楽しいどころか、素晴らしい。教会が完成すれば、街の人たちの心の拠り所になることでしょう」と顔を輝かせた。
やりがいを持って働くためには、会社の制度や周りの理解といった外的要因と同時に、目的や意義をもって取り組む内的要因も必要だと改めて感じさせられました。…特集の「女性が働く」という趣旨からは少しずれてしまいましたが、雑誌の方は「女性の働き方」や「女性が働きやすい職場づくり」など、色々な視点から考えることの出来る内容になっています。ぜひご愛読ください。(理)