火曜行動つづく
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先週、大阪に出張に行った際に、大阪府庁前で行われている、朝鮮学校への「高校無償化」適用、補助金再開を求める、火曜行動に行ってきました。この日で通算133回。今週の分を加算すると134回を数えます。
この日集まったのは約30人。参加者曰く、前週までは大阪朝高の3年生らが参加しており70人くらいで盛況だったようです。そして翌週となる今週には、韓国の市民団体「フィマンナビ」のメンバー25人ほどが加勢すると聞きました。毎週こまめに報告してくれる許玉汝さんのブログでも、この日の様子が紹介されていました。
つまり私が行った日は、いつもの顔ぶれ、ということですね。この方たちが130以上もの火曜日をつなげてきたんだなと思いながら、一人ひとりのアピールを聞きました。
手作りのエプロンと、朝鮮学校保護者たちが作ってくれたベースボールキャップを身につけて。
火曜行動音楽隊。この日はリコーダーとアコーディオンでしたが、たまに三線も加わるそうです。
城北ハッキョを支える会の大村淳さんは、「多くの先進国では人権が保障されているといわれているが、人権後進国の最たる国である日本では、子どもたちが学ぶ権利すら、保障されていない。大阪に生まれ育ち、大阪を恥じるのは、私にとって不幸だ」と話しました。
ある朝鮮学校保護者は、「今、おかしな方向に向かっている日本社会を、少しでもいい方向に向かわせるため、多くの人とわかりあいたい。知ることから始まります。朝鮮学校へ来てください」と話しました。この日配布していたビラには、朝鮮学校に「来て、見て、感じて」ほしいとの思いから、府下朝鮮学校の学芸会の日程一覧が掲載されていました。
そして、大阪朝高の男子生徒の姿も見えました。たった一人、翌日には朝鮮大学校の入試を控えていたにもかかわらずです。
男子生徒は、「受験の前日だが、いてもたってもいられず来た。今日、東大阪初級の前を通って子どもたちの姿を見ながら来たが、この子たちが成長して朝高に入った時、この問題が未解決だったら、今度はこの子たちの笑顔が失われるのではないかと、憤りを感じた。まずはビラ一枚でもいいから受け取って、この問題に関心と協力を寄せてほしい」と訴えていました。
アピールは続きます。
大村和子さん(城北ハッキョを支える会)。
「なぜ朝鮮学校のために日本人がやっているのか、と聞かれることがある。理由は二つ。一つは、日本の民主主義を実現するためだ。安倍首相は、ホロコースト記念館を訪れた際『特定の民族を差別し、憎悪の対象とすることが、人間をどれほど残酷にするのかを学ぶことができた』とのべたが、誰の言葉かと耳を疑った。安倍首相のような人が首相を務めている国が、まっとうなわけがない。もう一つの理由は、私の友人を泣かせないでほしいということだ。かつては知らなかった朝鮮学校を知り、たくさんの人と出会い、友だちがたくさんできた。どうか日本人の皆さん、隣人である在日朝鮮人を差別しない社会をみんなでつくりましょう」
現在、府庁前では病院が建設中です。完成はまだ先ですが、、「病院ができたら火曜行動の場所を移さなきゃいけない。いや、そんなことになる前に火曜行動を終わりにできるよう、この問題が解決されなければならない」と大村さんは話していました。
最後は、前出の許さんが作詞した火曜行動の歌で締めくくられます。無償化連絡会・大阪では、運動のための新しい歌づくりが進められています。朝鮮学校生徒たちに歌詞を募集したそうです。
佳境に差し掛かった大阪の「無償化」裁判、第10回口頭弁論は、明日6日、11時から大阪地裁で行われます。たくさんの方の傍聴をお願いします。(淑)