愛知「無償化」裁判 第12回口頭弁論
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昨日、愛知「無償化」裁判の第12回口頭弁論があり、名古屋地裁前には傍聴券を求めて160人以上が駆けつけました。今回、法廷では原告の準備書面13がやりとりされましたが朗読はせず、10分ほどで閉廷となりました。書面13では、「無償化」適用の審査のため愛知朝鮮高校が提出した申請書類の中でミスがあったことについて、国側が問題視したことへの反論が書かれています。
裁判終了後の報告集会では、準備書面13では具体的にどのようなことが話されているか、熊谷孝人弁護士が解説しました。今回の議論は、愛知朝鮮高校の教員数について、実際には国側が求める数を満たしていたものの、申請書類上の記載では1人足りなかったことで起こりました。熊谷弁護士は「文科省はこれまでも『行政指導』という形で、申請書類の記載内容への変更を求めてきた。学年の表記や学校の面積など、細かいことをたくさん指摘してきたにもかかわらず、教員数への言及はこれまでなかった。意図的にしたかどうかは別として、後になって問題視するというのはおかしい」などと話しました。
また、この日は口頭弁論が短くなるということで報告集会参加者たちのための学習も準備されました。「朝鮮高校生就学支援金不支給裁判における国の主張(規程13条)」というテーマで、矢崎暁子弁護士が話しました。これまで、国側の主張について知る機会はあまりなかったため、このような学習会を企画したそうです。
他にも、提訴時から裁判に関わってきた原告たちから寄せられた手紙の朗読や、会場からの質疑応答もありました。詳しい内容は月刊イオ6月号の「裁判記」で紹介するので、ぜひチェックしてください!(理)