場所と記憶
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イオ編集部では現在7月号を目下作成中。
そんな中で並行して行われているのが、会社の引越作業。
先日は部員総出で、編集部で所有している書籍の整理をした。
必要なもの、不要なものを選別していき、なんとかダンボール2箱に収まった。
以前、デザイン作業をする際に使っていた旧マックさんともおさらばした。
よくフリーズしては、ある日突然真っ青な顔になり、作業を2日間も停滞させたりと「困ったさん」だった旧マックさんともお別れだと思うと、「よく頑張ってくれたね♪」と清々しく送り出した。
個人的な荷物も減らすべく、自分がいままでストックしていた雑誌の整理もし、あまり物を捨てられない自分としては思い切って捨てている。
ひとつひとつ作業をしていると、いよいよ引越が現実味を帯びてくる。
私が現在の編集部に初めて訪れた時は入社面接のときだった。
初めて聞く駅名、降り立つのも初めてで、どきどきしながら会社に向かったのを記憶している。
それから9年、毎日のように通ったこの道をもうすぐ通らなくなるのだと思うと少しさみしい。
横断歩道越しに見える季節ごとに変わる大きな看板(クリスマスが近づくと決まってサンタが表れていた)。
美味しくってボリューミーなパスタ屋さん(女子会ランチは決まってそのお店)。
ジンジャーチャイラテが美味しいベーグル屋さん(癒しを求めて、良く通ってはホッとひと息)。
紫陽花が境内に咲き乱れる神社(神社の先の公園で素材に必要な写真撮影を幾度となくした)。
晴れた日には富士山が見え、スカイツリーまで見える絶景の最上階レストラン(昼食時はほぼここでお世話になった)。
皆で花見と称した新入社員歓迎会を催し、焼肉を焼いて食べては余興に笑いあった駐車場(桜は全く見えない)。
書き出すときりがないので、ここまでにするけれど、どれも思い出深い。
場所と記憶ってつながっているのだな、と改めて思う。
〆切後に本格的に作業となると、そんな感慨深いことを言っていられなくなると思うので、まだ余裕があるうちに綴ってみた。
とりあえずは〆切を無事に迎えるために、目の前の仕事を頑張りながら、時間があるうちにいままで通った場所も訪れてみたいと思う。(愛)