紛失したスマートフォンを遠隔操作
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先日、うっかりタクシーにスマートフォンを忘れてしまった。
気付いた時にはタクシーはすでに目の前を走り去った後だった。
しばらく経ってから自分の電話番号にかけてみたが、「電波が届かないところか電源が入っていない」と言われた。
残念ながらレシートを貰っていなかったので、どのタクシーなのかもさっぱり。
とりあえず駅近くにあるタクシー会社に電話し、携帯電話の届け出は出ていないか聞いてみたがどこもないという。
どうしよう…心もとないままあれこれ検索していたら、スマートフォンのGPS機能で現在地を探し当てるという文章が目に入った。
これだ…!
急いでiCloudを開き、現在地を割り当てると、私のスマートフォンは高速道路を走っていた。
横の画面には「サウンド再生」「紛失モード」「iPhoneを消去」と表示されている。
とりあえず紛失モードをクリックしてみると、電話番号の入力画面の次にメッセージ入力の画面が出てきた。
どうやら、携帯電話を拾った人が見つけた時に、連絡をして欲しい電話番号とメッセージが画面に表示されるらしい。
じゃあサウンド再生って何だろう?とクリックすると、数秒後に、事務所の電話が鳴った。見てみると、自分の携帯電話番号からだった。
取ってみると、女性の声。
「もしもし!?」「あ、もしもし…」「もしもーし!」「はい、もしもし…」
まさかのもしもしの応酬。すぐにその携帯の持ち主ですと言おうとすると、電話は運転手へと変わった。
女性はタクシーに乗っていたお客さんだったようだ。
「もしもし!?お客さん、今朝乗った人でしょ! 携帯、後ろの席の下に落ちてたんですよ!」
運転手は、いま横浜にいるので5時以降に営業所に来てくれと言って電話を切った。
何とか連絡が取れて一安心。
あとで検索してみると、「サウンド再生」をクリックすると、マナーモードやロック中でも警告音が再生されるそう。
お客さんとタクシー運転手は突然の事でびっくりしただろうなと、申し訳なく感じた。
今のスマートフォンにしてから、その最新の技術を初めて駆使した。
こんな事出来るのかという単純な感動とともに、その便利さ故の危険性も同時に感じた。(麗)