手軽だからこそ
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最近、Jリーグのブラジル人選手のツイッターに人種差別発言が投稿され、大きな問題となった。書き込んだのは高校生。準決勝試合をテレビ観戦していて、応援するクラブが負けたのが悔しくて投稿してしまったそうだ。このツイートは一瞬にして拡散された。ことが大きくなったのに驚き、学校に名乗り出たという。
何よりもその発言の内容に驚いてしまったが、同時にSNS利用でのモラルの低さも感じずにはいられなかった。報道を見ると、書かれた選手はツイッターに「本当に私や家族を傷つけました」と気持ちを明かしている。今回は自分だけれど、いつかは他の人がこういう目に遭うかもしれないとも。
悔しくて思わず投稿してしまった、では済まされない。その場の思いつきや感情で発信した言葉が人を傷つけたり、取り返しのつかない結果を招いたりすることもある。手軽に利用できる便利さはあるが、だからこそなおさら慎重でありたい。
イオ1月号にはSNSに関する特集が掲載される。SNSについて改めて考える機会になればと思う。(S)