生きづらい世の中
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「はてな匿名ダイアリー」のとあるエントリが各所で話題になっている。
「保育園落ちた日本死ね!!!」
http://anond.hatelabo.jp/20160215171759
何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
…
不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。
ふざけんな日本。
保育園の入園審査に落ちた人の「心の叫び」が書き連ねられているエントリだ。
子育て中の保護者が保育所または学童保育施設に入所申請をしているにもかかわらず、入所できない状態にある、いわゆる「待機児童」の問題が社会問題となって久しい。厚生労働省のまとめによると、2014年4月1日時点の待機児童数は日本全国で2万1371人。4年連続で減っているものの、6年連続で2万人を超えた。しかし待機児童のカウントの仕方は統一されていないため、正確な実態はつかめていないという。
http://digital.asahi.com/special/taikijido/?iref=special_taikijido_redirect
待機児童の大部分は都市部に集中している。リンク先の記事によると、東京、埼玉、千葉、神奈川、京都、大阪、兵庫の7都府県と、その他の政令指定都市・中核市で全待機児童の約8割を占めている。
待機児童の問題は、
保育士不足(保育士の処遇が低いことが要因だが、政府は処遇改善の予算をわずかしか取っていない)http://digital.asahi.com/articles/ASH9Y524SH9YUEHF00S.htmlや基準に見合う用地の不足などで新しい保育園をなかなかつくれないことが原因として挙げられている。
私事で恐縮だが、このたび結婚した。これまで子育てやそれに関わる話題に接してもどこか遠い世界のことのように感じていたが、いざ自分が結婚し家庭を築く段になると、とたんに切実な問題として迫ってくるのだから不思議なものだ。上記のエントリにSNS経由で接した後、すぐさま自宅のある地方自治体のサイトから近隣の保育所と待機児童の数を調べた。
日本政府の「対北朝鮮独自制裁」や朝鮮学校に対する無償化除外、補助金不支給の問題など、最近のニュースに接するたび、ますます生きづらい世の中になっているなぁ、とため息ばかりが出てきてしまう。(相)