女子サッカー五輪最終予選
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女子サッカーのリオデジャネイロ五輪出場をかけたアジア最終予選が2月29日から大阪で行われている。
世界ランク6位の朝鮮民主主義人民共和国は初戦で同位の大韓民国と対戦。注目の北南対決は1対1の引き分けに終わった。第1戦終了時点で朝鮮は韓国とともにオーストラリア、中国に次いで勝ち点1の3位につけている。
最終予選は朝鮮、韓国、日本、中国、ベトナム、オーストラリアの6チームが総当たりで争い、上位2チームが五輪出場権を得る。朝鮮は本日19時35分から中国との第2戦に臨む。
スポーツの国際大会に出場するため朝鮮の国家代表チームが訪日するのは、2014年4月~5月に東京で開催された世界卓球以来、2年ぶりのこと。
そして、日本で開催されるスポーツの国際大会に朝鮮が参加する際、毎回問題となるのが選手団の入国だ。日本が朝鮮の核実験と人工衛星打ち上げを受けて発動した「独自の制裁」で「北朝鮮籍者の入国を原則禁止」としてから久しい。しかし、スポーツの選手団についてはこれまで「例外」として認めてきた。菅義偉官房長官は2月23日の記者会見で、朝鮮代表の入国について「例外的に特別な事情が認められ」るとし、特例として認めると述べた。「国際スポーツ界で国籍による差別は禁止という共通の考え方が浸透している。…今回の北朝鮮チームの入国については、こうしたことを勘案した」などと許可の理由を説明した。
日本政府の本来の姿勢からすれば、「北朝鮮籍者」は入国禁止が原則だ。しかし朝鮮代表チームの入国を禁止すれば国際的非難は免れない。FIFA(国際サッカー連盟)から制裁を受けるかもしれない。4年後の五輪開催国としては何としても避けたい事態だろう。日本政府の言う「差別禁止という共通の考え方が浸透」うんぬんが方便に過ぎないというのは、今回の制裁強化によって人的往来の規制措置の対象者を従来より拡大したことからもうかがえる。在日朝鮮人の権利を侵害しておいて、「差別禁止」をうんぬんするなど笑止千万だ。
まあともかく、今回訪日した女子サッカー朝鮮代表チームには、周囲の雑音に惑わされることなく試合に集中してほしい。そして、必ずや五輪出場を決めてほしい。(相)
Unknown
先ず、「北朝鮮」と云う国籍も民族も、この世の中に存在しないと云う事を認識させたいですね。