映画「バケモノの子」を鑑賞して
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先日、テレビで「バケモノの子」というアニメ映画がやっていた。
去年の夏に母が孫とその映画を見に行って、「なかなか良かったよ」と絶賛してたので、録画したものを子どもと一緒にみた。
結論から言うと、とてもいい映画だった。
細田守監督の映画の中では一番感動した映画だった。
まだ幼い子どもは途中で訳がわからなそうだったが、その横で自分は大泣きして鑑賞した。
奥の深い、とても愛にあふれた映画だった。
(この先は映画の内容のネタバレがありますので、ご注意ください。)
映画の中に出てくる、言葉。
「人間は闇に取り込まれやすい。」という。
闇に取り込まれるか否かは、誰かとの絆が強いかどうか、
胸の中に強い剣があるかどうか。
自分の大切な存在のために、自ら胸の中の剣となった「バケモノ」。
この映画をみて、自分の大切な人たちが思い浮かんだ。
闇に取り込まれそうになった時、きっと留まれるのは自分のためじゃなく、
他の、自分を想ってくれる大切な人たちがいるから、という
シンプルだけど気づきにくいことに改めて気づかせてくれた映画だった。
最近、理解しがたい事件が起こっているが、
罪を犯す人たち=闇に取り込まれるか否かは、頭がいい、悪いとかではなく、
大切な人との絆がしっかりしているか、太いか、その違いなんじゃないかとさえ思った映画だった。
心の中に強い剣を持ち、自分の道を突き進む主人公。
その姿は、リアルな生活を送っている映画を見ている人たちにまっすぐ届く、そんな素晴らしい映画だった。(愛)