同窓会に参加したい
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今出ている月刊イオ9月号の特集は、「同窓会で会いましょう」。「同窓会」をテーマにしている。ずいぶんと前に出ていた企画だったが、ようやく形になった。
「同胞社会」と言っても多様化していろんな側面を持っているが、「朝鮮人として生きていこう」と思っている人々が形成する「同胞社会」の中心部分には「朝鮮学校(ウリハッキョ)」がある。異国の地で代がいくつも変わっても、「朝鮮人として生きていこう」と思う人たちが存在するのは、まぎれもなく民族教育があったからだ。
在日朝鮮人の歴史、朝鮮学校の誕生から今日までの歩み。日本政府の弾圧の中で存在し続けてきた朝鮮学校。昔も今も、朝鮮学校に通っていた人たちの母校や先生、同級生たちらに対する思いは、日本学校のそれとはずいぶんと違うのだろうと、常々思ってきた。
朝鮮学校卒業生たちが集い結集する場の一つとして「同窓会」がある。そんな同窓会の重要性を発信したかったが、どうだっただろうか。
私自身は同窓会に参加したことは一度もない。同窓会そのものが開かれていない(もしかしたら開かれているけれどこちらに案内が届いていないだけかもしれないが)。小・中・高の同級生とはまったくと言っていいほど付き合いがない。昨日の(麗)さんのブログのように、卒業した後も友情を育んでいる姿を見ると、うらやましくなる。
テレビで、芸能人の昔の同級生を探す番組をやっているが、会いたいと思う同級生がいないわけではないし、同級生ともそれなりに付き合っていればよかったと思わなくもない。数年前に、高校時代にやっていた部活のOB・OG会が開かれた。地元に帰れる機会とタイミングが合ったので参加したが、それなりに楽しかった。だから同窓会があれば、参加したいけれど、まあ、いまさら開かれないだろう。
参加したいと思う反面、高校時代までの自分と、その後の自分とを比べて、「別世界に生きている」と思っている。また、同級生たちに今の自分のことを「説明するのも面倒くさい」とも思っているし、「どこまで理解して受け入れてもらえるのか」という心配もある。
いろいろと、日本に住んでいると面倒なことが多い。(k)