画家、李仲燮を知って
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今日は画集の紹介を。
朝鮮半島北部で生まれ、南の地で最期を迎えた画家、李仲燮(イ・ジュンソプ)の画集です。
月刊イオ2016年8月号の特集「もうひとつの私のふるさと」の中で「日本と朝鮮半島を結ぶ故郷
作家・森崎和江と画家・李仲燮、妻方子」と題して紹介した画家です。
日本に絵を学びに来てた李仲燮は
日本人の山本方子さんと恋をし、結婚して子どもを授かり、動乱の時代を生きながらも絵を描きつづけました。
戦中、戦後、画材がまともに買えなかった時も、道に捨てられているタバコの銀紙に描き続けたそうです。
詳しくはイオ8月号をまた一度読んでいただければと思います。
李仲燮を最近知った私は、その絵に深く感動しました。
絵をみて心が揺さぶられたのはひさしぶりの感覚でしたが、もっと李仲燮の絵がみたい!と思っても、日本では馴染みが薄く、画集も日本では購入しづらく、残念に思っていました。
ところが朗報が!
この画集は映画「ふたつの祖国、ひとつの愛-イ・ジュンソプの妻-(初回1,500セット限定生産) [DVD]を購入すると画集がついてくるという!
イオの文化ニュースにも紹介されていたので、早速ぽちっと購入したのです。
油彩のタブロー画はすばらしいのは勿論ですが、家族と離ればなれになったあと手紙とともに描かれた絵が、愛情に溢れて溢れすぎてて、本当に素晴らしく、線一本一本に家族への想いが満ちていました。
彼の体はなくなったとしても、想いはいまだにこうして絵として残り続けて、語りかけているかのようで、涙がでてくる位。本当に素晴らしい作品たちでした。
いつか、朝鮮半島情勢が好転して気軽に釜山などにも行けるようになれば、ぜひ実際の絵を見に行きたい画家のひとりになりました。
2016年は李仲燮という画家、そしてこの画集に出会えたことが大きな収穫と言ってもいいくらいです。
年末は、忙しくて観れていなかった映画「ふたつの祖国、ひとつの愛」DVDをゆっくり観たいと思います。
2016年もあと約1週間、今年もご愛読いただき感謝します。
来年も月刊イオ、日刊イオともに
どうぞよろしくお願いいたします。(愛)