東京朝鮮高校生の裁判を支援する会の総会と講演会
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先週の土曜日(25日)、文京区民センターで行われた東京朝鮮高校生の裁判を支援する会の総会と講演会に参加した。
第1部の総会では、2016年度の活動報告、今年の活動方針案などが提起された。活動報告では、昨年12月13日の第12回口頭弁論で文科省の2人の役人の証人尋問が行われ、省令改悪が行われた過程が明らかにされたことなどが報告された。今年も裁判の勝利のために、世論喚起など様々な活動が行われる予定だ。東京無償化裁判は4月11日に結審を迎えるが、今まで以上に多くの人が傍聴に訪れるように訴えられた。
第2部では、ジャーナリストの中村一成さんによる「ジャーナリストからみた朝鮮学校裁判」と題された講演が行われた。中村さんは、在特会らによる京都朝鮮学校襲撃事件(2009年12月)と徳島県教組襲撃事件(2010年4月)の二つの事件とその裁判について報告、二つの裁判での勝訴の意味について解説した。裁判という方法を選択した意味と当事者らの葛藤について、強い思いをもった人たちの行動が勝利へと結びついた様子などが、ずっと寄り添いながら取材を重ねたなかで感じた自身の思いとともに語られた。
そして、二つの裁判の勝訴について、「民による民に対する差別は勝訴が定着する傾向にある。それを官による差別へと拡大する必要がある」と、現在闘われている無償化、補助金裁判の勝利へとつなげていく重要性を強調していた。
総会と講演会を通じて、絶対に勝利するのだとの思いをみんなが共有できた意義深い集会となった。
今回の集会は、1月26日より行われている「私たちの願い・朝鮮学校生に笑顔を!全国行動月間―高校無償化裁判勝利・補助金カット反対―」の一環として開催された。(k)