連載「私のオモニ」に思うこと
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年間企画を練り、ようやく今年の1月号が完成したかと思うと、もうすでに4月号が終わりました。
びっくりするくらい時間の流れが早いです…。
今年に入って始まった連載の1つに、「私のオモニ」というエッセイがあります。
一般の同胞たちに自分のオモニ(母親)について語ってもらう企画です。
執筆してくださる方々は、このエッセイを書くにあたってたくさんのことを考えるそうです。
オモニとの思い出を久しぶりにきょうだいとを語り合ったり、昔のアルバムをめくってみたり、オモニがご存命の方であれば「この話はまだオモニに聞けていなかった」と気付いたり。
忘れかけていたオモニの言葉や出来事を、執筆しながら思い出したという方もいらっしゃいました。
誌面に掲載されるエッセイは1000字。
自分のオモニについて、たったの1000字で語り切れる人なんていません。
ですが、思い出を辿ったり考え込む中で綴られた文章は一つひとつに重みがあり、言葉では表しきれない思いが詰まっています。
また、編集部に送られてくる読者カードには、このエッセイを読んで「共感しました」「自分のオモニを思い出しました」と感想が書かれています。
一般の方のエッセイだからこそ、多くの人の心に届くのだと思います。
このエッセイが、筆者だけでなくいろいろな人にとって、ふと何かを考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。
毎号いろいろな話が載りますが、中には1世の方がご自分のオモニについてを語られることもあります。
教科書には載っていない貴重な個人史。このページでそれらに少しでも多く光をあてられたらと思っています。(S)