オリニ交通公園【平壌発11】
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7月2日に新しく完成した「オリニ交通公園」を取材しました。「어린이(オリニ)」は子どもという意味。
同公園は交通ルールや運転の知識を楽しく学ぶことのできる体験型施設で、子どもの頃から交通安全に対する認識を持たせようとの目的で建てられました。幼稚園児から高校生までがここで段階的に授業を受けます。
平日の午前中は授業が行われ、午後は市民のために一般開放されます。日曜と祭日は終日開放。土曜日が休園日です。
公園内には「交通安全教育館」と「屋外実習場」があり、教育館で学んだことをすぐに実習場で体験することができます。理論と実践のセットで、より理解を深められるのです。
実習場には横断歩道や車道、信号、歩道橋などが忠実に再現されています。もちろん、本物の車は走っていないので歩き回っても安全。
講師はなんと、以前まで実際に道路に立っていた交通保安員(平壌市内の道路でよく見かける、信号の代わりに指揮棒で車や人を誘導する職業)。いわばプロフェッショナルです。
講師のキム・ヒャンさん。年齢を聞くとなんと21歳! さすが、ここに来る前は道路の中央でバリバリ車をさばいていただけあります。とてもしっかりしていて、子どもたちからも慕われていました。
キムさんはこの日、幼稚園児の授業を担当。道路標識について、まずは室内で歌や映像を交えながら丁寧に教えた後、実習場を歩きながらおさらいしていました。
「交通保安員をしていた時は、小さい子どもが急に道路に飛び出したりと危ない場面を目にすることが多々ありました」とキムさん。「幼稚園児の授業では、幼いうちから交通安全に対する初歩的な認識を持たせることを目標にしています。この子たちも、もう一人で安全に横断歩道を渡ることができますよ」、そう嬉しそうに話していました。
授業が終わったのでしょうか、最後に子どもたちが車に乗って遊んでいました。(理)
※今日のおまけ=公園で見つけたちょっとシュールなオブジェ。いろいろと突っ込みたかったです。