無償化裁判、大阪の勝利に感激
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7月28日、大阪の高校無償化裁判で歴史的な判決が出た。
判決の内容については、現地で取材した(相)さんの二つの報告を読んでもらいたい。
「大阪無償化裁判、原告・大阪朝鮮学園側の全面勝訴判決!」(http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/3deab9c2067f3b7c5a1cf323a3600ecd)
「大阪無償化裁判勝訴、判決のポイントは」(http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/12549635fc1abc4f39dd80213fcc9c5a)
私は大阪で判決が出る前日の「日刊イオ」の担当だった。「無償化裁判判決、朝鮮人を抹殺しようとするもの」というタイトルで書いたが、7月19日の広島での無償化裁判の判決があまりにもひどかった(朝鮮学園側の全面敗訴)ので、司法に対する怒りと共に、大阪での判決も広島と同じようなものが出るのでは、という悲観的な思いで支配されていた(ブログの最後に「まったく期待していない」というようなことを書こうかと思ったが、思いとどまり書かなくて良かった)。
伝え聞くところによると、大阪での勝訴の後の各種集まりで発言した人たちが、悪い判決が出ることを前提に発言内容を考えていたといったようなことを語っていたというので、私が悲観的になったとしても許してもらいたい。これまで日本政府にさんざんいじめられてきたため、悪い判決が出ると考えたとしても許してもらいたい。
1時過ぎ、SNSで勝訴の報が伝えられた時、にわかには信じられなかった。しかし、勝利を伝える具体的な内容や、「勝訴」と書かれた旗を掲げる弁護士の姿、集まった人々が涙して抱き合い喜びを爆発させている写真などがアップされるにおよんで、「本当に勝利したんだ」という思いが胸に広がっていき、目頭が熱くなった。これほどうれしかったのは、いつ以来だろうか。
これまで闘ってきた弁護団の人々、無償化連絡会・大阪の人たち、同胞の人たち、日本の人たち、よく知っている人たちが、写真で喜ぶ姿が輝いていた。本当にご苦労様でしたと言いたい。
7月30日、広島と大阪の判決を受け、東京朝鮮中高級学校で「東京判決を前に~広島・大阪判決を考える学習集会~」が行われ、参加した。会場となった多目的ホールは400人の人たちでいっぱい。大阪での勝利に沸きかえっていた。
集会には多くの日本の人たちが参加し発言、この闘いは決して在日同胞だけでは勝利できない、そのことを改めて思った。
まだまだ楽観できない。しかし、大阪での判決が、これからの他の地域の判決に良い影響を与えるのは確かだと思う。後悔しているのは、大阪へ行き自分の目と耳で勝利判決を確認できなかった、喜びの輪の中に参加できなかったことだ。
9月13日14時、東京地方裁判所で高校無償化裁判の判決言い渡しがある。歴史的な瞬間をこの目で見たいと思う。(k)