トップアスリート育成基金
広告
在日朝鮮学生に対する奨学金の給付・貸与事業などを行う公益財団法人在日朝鮮学生支援会(東京都小平市1-700)が国際大会や日本の全国大会で活躍するトップアスリートを在日朝鮮人生徒・学生の中から育成する目的で、今年6月に「トップアスリート育成基金」を設立した。
合言葉は、「ウリ学生からオリンピアンを!」(ウリとは朝鮮語で「私たち」の意)。世界に羽ばたく在日コリアンのトップアスリート育成を支援し、子どもたちの夢を実現していくというのが活動の理念だ。
助成の内容としては、▼国際大会および日本の全国大会に出場する選手またはチームへの助成、▼国家代表合宿およびセレクションに参加する選手への助成、▼将来性豊かな学生選手の発掘および育成支援プロジェクト企画団体への助成、などとなっている。
基金の管理運営委員には筑波大学名誉教授の大熊廣明さん、サッカーJリーグや朝鮮民主主義人民共和国代表で活躍し今年引退した安英学さんなどが名を連ねている。
基金の設立以降これまで、サッカーU-23朝鮮代表に選出された金成純、韓勇太さん(ともに朝鮮大学校)、今夏のインターハイに出場したボクシングの裵聖和(神戸朝鮮高級学校)、梁章太さん(大阪朝鮮高級学校)、コリアンミニバスケットボール連盟(朝鮮初級学校児童が参加するミニバスケットボール大会「ヘバラギカップ」を主催)といった個人、団体に助成を行ってきた。
今月22日に開かれた第3回運営委員会を経て、上記以外でも新たな助成対象が決定した。
今回、基金の活動をイオの誌面で取り上げる関係で、委員会を取材し、関係者から話を聞いた。始まって間もないため、運営委員や事務局スタッフらが試行錯誤を続けながら活動しているが、未来を担う若者たちの夢の実現をバックアップする大変意義のある取り組みだということを実感した。
詳細はイオ11月号であらためてお伝えする。
基金の問い合わせは、
公益財団法人在日朝鮮学生支援会
Tel, Fax:042-346-0520
http://www.zainichisienkai.or.jp
まで。(相)