父の一周忌
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あれからもう1年が経ったのか―。
師走のあわただしさに包まれた12月23日、亡父の一周忌を執り行いながら感慨にふけった。
ちょうど1年前。容態急変の知らせを受けて、いくつかの仕事をキャンセルして出張先から始発の新幹線で病院に駆けつけた。本格的に体調を崩してから数ヶ月。闘病生活というにはあまりにも短く、あっという間に旅立ったという印象が強い。気の利いた辞世の句などもなく、自宅の書斎もそのまま。今にも帰ってきそうで、亡くなったという実感がまだそれほどわかない。
今回、父の遺骨を、この日に間に合わせて建立したお墓に納めた。この間あわただしかったが、これで一区切りがつき、喪主としても肩の荷が少し下りたような気がする。
冬の日差しに照らされた真新しいお墓を見ながら、「いつの日か、自分もここに入るのか」と思うと何だか不思議な気持ちになった。あと30年? 35年? いや40年は生きたいな―。40代前半でこんなことを言うとお叱りを受けそうだが、年齢的には人生の折り返し地点を過ぎているのだから、残りの人生についてまったく考えないということはないだろう。
人の生と死、親と子の関係―。某住職の説法が身にしみた。
イオ編集部は今日で仕事納め。年明けは5日が仕事始めで、ブログの更新もこの日から再開となる。
みなさん、よいお年を。(相)