雪が積もったある朝
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数年に一度あるかないかの首都圏の大雪。
いまではそれが嘘のように、すっかり溶けてしまって道路の片隅に追いやられています。
凍結した路面を慎重に歩くたびに、長靴やスノーブーツといった類のものを買っておけばよかったと後悔します。
「数年に1、2回あるかないか」という理由でいつも頭の片隅に追いやられてしまいますが…。
そんな滑るか転ぶかの瀬戸際のなか歩いていると、
インドかネパールの留学生か…、数人が道路に待機しているのが目に入りました。
そのうちの一人が、雪をかきわけて何やら雪だるまらしきものをニコニコしながら作っていて、
それを残りの数人が優しく見守っていました。
雪が積もると一度は作ってみたい雪だるま。万国共通なんでしょうか。
「そうか、雪が珍しいのか」なんてぼんやり思いながら、
なんとも微笑ましくも優しい世界を見たような気がします。
通りすがりの私はただただ優しい気持ちになりました。(麗)