なつかしいソンセンニムとの話
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昨日、とあるご夫婦の自宅を訪ねた。
私が初級部2年の時、3~4年の時にそれぞれ担任をしてくれた先生だ。
今は結婚し、かわいいふたごの子どもがいる。次号の「子育て」特集と関連しふたごの子どもを育てる家庭を探してたところ、今回快く取材を引き受けてくれたのだ。
卒業後にゆっくり話す機会はあまりなかったので、子育ての話に限らずたくさんの話をした。
初級部低学年の頃は、「ソンセンニム(先生)」たちはみんな学校に住んでいるのだと思い込んでいた。
スクールバスを下りると必ず玄関先で迎えてくれて、帰るときも見送ってくれる―。
出勤し帰宅し…という学校以外での先生たちを想像する頭を、まだ持っていなかったのだろう(笑)。
そんなふうにのんきに過ごしていた低学年の頃だが、鮮明に覚えていることも意外に多く、当時の思い出話に盛り上がった。
6年間一番人数が多く、「事件」も多かった私のクラス。予想通り先生たちもかなり手を焼いていたそう。
高学年は思春期ならではの悩みも多かった私だが、担任の先生をはじめ周りにかなり心配されていたと聞き驚いた。
そんな知らなかった話もたくさんあった。
きっとなんの悩みもなく子どもたちと接している先生はいないのだろう…。
そんなことを考えながら学生時代を一つひとつ振り返ると、懐かしい中にも色々な発見があって感慨深い。
担任をしていた頃、多くの「事件」に頭を抱えながらも、毎日楽しいことだらけだったという。
当時一緒に学び、朝鮮学校の教員となった私の同級生たちは今どんな教員生活を送っているのだろう想像もしてみた。
編集部にいると、さまざまな取材を通して学生時代にお世話になった先生たちに会える。
取材先ではいつも新しい出会いが待っているが、懐かしい先生たちとの再会も楽しみのひとつだ。(S)