大阪補助金裁判控訴審、敗訴
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大阪府と大阪市が、府・市内の朝鮮学校に対する補助金を不支給とした処分の取り消しと交付の義務付けを求めた裁判(大阪補助金裁判。原告=大阪朝鮮学園)の控訴審判決が、先ほど大阪高裁で言い渡されました(訴訟内容のおさらいは先日の日刊イオを参照下さい)。
結果は敗訴。不当判決です。
「本件控訴をいずれも棄却する。控訴費用は控訴人の負担とする」
裁判官が主文を読み上げ、ものの10秒ほどで閉廷。呆気にとられたのか、少しの沈黙があったのち、傍聴席からは「ふざけるな!」「忖度の司法!」と怒りの声が飛びました。
80弱の傍聴券を求め、約260人の同胞、日本人、朝鮮学校児童・生徒が雨の降るなか大阪高裁を訪れました。
国による差別を正してほしいとの願いに背く、冷たい判決でした。
「不当判決」「行政の差別に司法が加担!」との旗が掲げられると、外で待っていた人たちの間に重苦しい雰囲気が広がりました。悲痛な表情でうつむき、言葉も出ないようでした。
この後、原告側弁護団による記者会見、夕方には報告集会が開かれます。
判決文の内容や当事者の思いは、明日の日刊イオで改めて報告します。(理)