期待したい北と南のスポーツ交流
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6月14日からロシアでサッカーのワールドカップが始まっている。
ワールドカップは1974年の西ドイツ大会からリアルタイムで見続けているが、回を追うごとに興味が薄れていき(朝鮮民主主義人民共和国が出場した2010年の南アフリカ大会は別)、今回のロシア大会は、まったくと言っていいほど関心を持てないでいる。始まる直前までその存在を忘れていたほどだ。関心が薄れていくのは、オリンピックも同じで、年齢を重ねていることが原因なのだと思うが、今回のロシア大会の無関心は他の原因がある。
年初から劇的に変化する朝鮮半島情勢の方に関心が全て向いてしまった。板門店での首脳会談や朝米首脳会談などに夢中で、ワールドカップのことは完全に直前まで忘れてしまっていた。
18日に北南スポーツ会談が板門店で行われた。7月に平壌、秋にソウルで北南統一バスケット大会を開くこと、8月にインドネシアで開催されるアジア大会での開閉幕式で合同入場し一部競技で合同チームを結成することなどが合意された。今後、板門店宣言を履行していく中で、北と南の合同チームが結成されるなどスポーツ交流が進められていくはずだ。大会そのものよりも、北と南の交流の方に関心が行く。
2020年の東京五輪に北と南はどのように参加するのだろうか? ぜひとも合同入場をこの目で見たいものだ。また、2022年にカタールで開催されるサッカーワールドカップには、北と南の合同チームで参加することになるかもしれない。2030年のワールドカップの北南の共同開催という話も出ているらしい。
もう一つサッカーに関する話題。23日の土曜日、インターハイ進出をかけた東京都予選の東京朝高と関東一高校との準決勝の試合が駒沢第2競技場で行われた(東京朝高は準々決勝で強豪の帝京高校を4―3でくだし準決勝に進出。東京都からは2校が出場するため準決勝で勝利するとインターハイ出場となる)。
会社でSNSを通じて送られてくる経過に注目していた。試合は壮絶な闘いだったようだ。点の取り合いのなか、2-3で朝高がリードされたまま後半アディショナルタイムに。そこで劇的な同点弾が決まり3―3に。延長戦でも決着がつかず。勝負はPK戦にまでもつれ込んだが、結果は4―5で破れてしまった。インターハイまであと一歩だった。激闘の模様は朝鮮新報のHPで。http://chosonsinbo.com/jp/2018/06/0623yd-2/
東京朝高サッカー部、年末の全国大会で悲願の「全国大会出場」を果たしてほしい。(k)