兵庫の朝鮮学校に対する二つの訴えに賛同を
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今日は、兵庫県の民族教育(朝鮮学校)に関連する訴えの賛同・署名について紹介します。
一つ目は朝鮮学校に対する補助金の問題。
4月6日の日刊イオで(瑛)さんが兵庫県が朝鮮学校への補助金を減額」(https://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/a4bb750d11e6c1a02578e611b6eebd2e)というタイトルのブログをアップし、「兵庫県は2月15日、県内の外国人学校を支援するための「外国人学校振興費補助」に関する予算案を県議会に提出し、朝鮮学校の補助金を2分の1に減額するという決定を下した」ことを報告しています。
この朝鮮学校だけを狙い打ちにした行政の暴挙に対して、7月1日、日本人の研究者有志らが、「朝鮮学校に対する兵庫県の不当な補助金減額に抗議する研究者有志の声明」を発表し、賛同をつのっています。https://hyogo-hojokin-seimei.hatenablog.com/
声明文の冒頭は次のように綴られています。
「2018年2月、兵庫県は県下の外国人学校へ支給してきた「外国人学校振興費補助」に「教員の2/3以上が日本の教員免許を所有すること」という新たな交付基準を設け、外国人学校12校中これを満たさない朝鮮学校6校への補助金を2分の1に大幅削減することを一方的に兵庫朝鮮学園へ通達しました。わたしたち研究者有志は、この兵庫県の措置が、朝鮮学校のみを狙い撃ちにし、朝鮮学校へ通う子どもたちの学習権や民族教育の意義を真っ向から否定するものと捉え、強く抗議します。」
呼びかけの趣旨について、次の5つの理由を明記しています。
「わたしたち研究者有志は、この兵庫県の措置が、
〇民族教育の意義を認めないばかりか、それが日本の教育より劣ったものであると考え、「外国人学校振興費補助」の意義をみずから否定する、矛盾に満ちたもの
〇2016年3月29日に送付された文部科学大臣通知を踏まえた判断であるため、教育への不当な干渉であるだけでなく、地方公共団体の権限をみずから放棄したもの
〇日本の朝鮮侵略・植民地支配を背景に、日本に定住せざるを得なかった在日朝鮮人の子孫が、朝鮮人としてのアイデンティティを形成するために設立された学校であることを無視したもの
〇人権に関する国際基準に照らして、極めて不当なもの
〇昨今の朝鮮半島をめぐる情勢の急激な展開に逆行し、排外主義を追認・助長するもの
であると考えています。
以上の観点から、今回の兵庫県による措置が、朝鮮学校を狙い撃ちにし、朝鮮学校へ通う子どもたちの学習権や民族教育の意義を真っ向から否定するものと捉え、強く抗議するとともに、一刻も早く朝鮮学校へ適切な補助金支給を再開することを求めます。」
この声明に対する賛同の第1次集約締切は7月17日(火)となっています。研究者のみなさん、賛同をお願いします。
二つ目は、「神戸朝鮮高級学校生徒のお土産没収への抗議と要請」への賛同です。6月28日に神戸朝高生が祖国・朝鮮への修学旅行から戻った際に関西航空の税関で祖国のお土産をほとんど没収されるという事件が起こりました。そのことについては、日刊イオでも何度か報告しました。
この抗議と要請は、安倍晋三総理と世耕弘成経済産業大臣に対して行われるものです。「日本の朝鮮植民地支配によって生み出された在日朝鮮人が祖国との関係をもつことを遮断し「違法」化する対朝鮮独自制裁措置は、過去を清算し、その権利を保障すべき立場にある日本政府がとるべき姿勢とはおよそ真逆のものであり、到底許されるものではない」と指摘しています。
呼びかけ人は、「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会の長谷川和男代表。抗議と要請に対する賛同は17日までで、19日に日本政府、関係省庁に提出するということです。
https://goo.gl/forms/9emm9DjLidl2v0Zg1
日本当局は、在日朝鮮人の民族教育、朝鮮学校を抹殺しようと露骨に弾圧を加えています。民族教育を守ることはイコール、在日朝鮮人社会を守ることです。日本社会のためにも必要なことです。この二つの訴え、要請にご協力をお願いします。(k)