国別メダル数獲得表にコリアの名が
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インドネシアのジャカルタで行われている第18回アジア大会で26日、北と南の単一チーム・コリアが金メダルを獲得した。カヌー・スプリントの女子トラディショナルボート500メートル競技だ。コリアは、25日には女子トラディショナルボート200メートルで銅メダルを、27日には男子トラディショナルボート1000メートルで銅メダルを、獲得している。
優勝の動画、https://www.youtube.com/watch?v=G9Y1USVoOTo&feature=youtu.be
朝鮮新報の記事、http://chosonsinbo.com/jp/2018/08/il-1445/
コリアチームの優勝と言えば、1991年の世界卓球選手権千葉大会での女子団体優勝が有名だが、五輪やアジア大会などのスポーツの国際総合大会で単一チーム・コリアが優勝するのは今回が初めてだという。
五輪での初の単一チームとなったのが今年2月、韓国で行われた平昌冬季五輪での女子アイスホッケーだ。記憶に新しい。結果は5戦5敗と残念だったが、91年の卓球女子団体の優勝、今回のアジア大会の優勝と比べて、女子アイスホッケーコリアチームの活躍が劣っているとは思わない。スポーツだから、勝つこともあれば負けることもある。今後、コリアチームは五輪でも金メダルを獲得することだろう。でも成績はもちろん大事だが、何よりも「一つ」になること自体が重要だ。
競技の種目によっては、北と南で競技人口や実力に差があるものもある。その競技の実状に合わせて単一チームを作ればいいと思う。単一チームを作る中で、人々がふれあい理解が深まっていく。国際社会にも統一をアピールできる。
最初にあげた写真は、韓国の聯合ニュースのHPに上がっていたアジア大会の国別メダル獲得数の画面を写真に撮ったものだ。ちょっと見にくいけれど、29番目に統一旗とKoreaという文字が見える。五輪などの大会の際には国別メダル数が発表されるが、これまであまり関心がなかった。しかし今回、表の中に「Korea」を見つけた時は、感慨深かった。これからも活躍を期待したい。
今回のアジア大会に北と南は、バスケットボール女子、カヌー、ボートの3競技で単一チームを結成している。2020年の東京五輪では、一部の競技ではなく、北と南が統一コリアとして出場してほしい。(k)