「短歌に親しむ」
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2017年度の月刊イオ4月号に掲載された特別企画「私が詠う五・七・五」。俳句や川柳、短歌という日本の文化に、在日朝鮮人のアイデンティティをのせるとどのような表現が生まれるのか―。同胞たちが詠んだ作品を鑑賞し、日本の歌人の方々にも講評してもらおうという新鮮な内容でした。
同企画で朝鮮学校児童・生徒たちの作品を講評して下さった田中章義さん。自身も歌人として活躍されるほか、「全国高校生創作コンテスト」の短歌部門で審査員も務めています。神戸朝鮮高級学校の生徒たちが紡ぐ言葉には以前から注目していたそう。
(2017年度イオ4月号の特別企画「私が詠う五・七・五」より)
また、毎日新聞出版が発行している週刊誌『サンデー毎日』にて「歌鏡(うたかがみ)」というタイトルで様々な短歌を紹介するコラムを連載しています。本日発売の最新号では連載230回目を迎えました。過去には、このコーナーで在日朝鮮人が詠んだ作品を紹介したこともあります。
そんな田中さんが、都内で短歌講座を開講することになりました。講座の名前は「短歌に親しむ」。
日本の教科書に掲載されている短歌や歴史上の人物による短歌のほか、沖縄や被災地の人たち、原発作業員、そして在日朝鮮人が詠んだ、人間ドキュメンタリーを感じるような短歌も取り上げる予定です。もちろん、実作の指導もされます。
●講座の詳細はこちら↓
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1156199.html
リンク先の説明文には「日本人必読の歌を鑑賞しつつ、…」とありますが、田中さんは「国籍を問わず、定型詩を愛されるかたがたと御一緒できたら嬉しいです」とのこと。
今年10月から来年3月までの連続講座(全6回)のため受講の機会は関東在住の方に限られてしまうかもしれませんが、興味のある方はチェックを。申し込みも上のサイトからできます。(理)