祖国が統一したらビール掛けをしたい
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日本のプロ野球、セパの優勝が決まりましたね。何年も前にプロ野球への興味が完全になくなったので、どこが優勝しようがどうでもいいのですが、優勝した時に行うビール掛(か)けのことが気になります。
両チームが優勝した夜もビール掛けをやっていました。パリーグの優勝チームの場合、準備されたビールは3000本で約20分でなくなったと報道されていました。私が年間に消費する何倍もの量のビールが20分で流され消えてしまう。ビール掛けの姿を見るたびに、何という無駄なこと、いい加減にバカなことは止めればいいのにと思ってしまいます。
今から6年前の秋のことです。プロ野球の優勝チームが決まり、ビール掛けをやっている姿をテレビのニュースで放送していて、ぼんやりと見ていました。朝鮮半島の北と南の関係が冷え切っていた時代です。ビールを掛け合うバカな姿に何か感じたのでしょう。
ツイッターとフェイスブックに、「祖国が統一して、ビール掛けがしたい」と投稿したのでした。ついでに「とりあえず、高校無償化適用実現でもビール掛けしようかな」とも投稿しました。
すると、何人かから反響がありました。「私もやりたい」「ぜひやりましょう」といった感じです。ちょっと、盛り上がりました。
そのときから6年、今年に入っての北と南の動き、朝鮮半島情勢を見ていると、ちょっと心配になっています。
本当にビール掛けをやらなければいけないんじゃないか、やらなかったら嘘つきになってしまう、と。そんなことを投稿したことなんか誰も覚えていないのでしょうが。
一方、高校無償化の方ですが、9月27日の大阪の無償化裁判控訴審では1審の判決を覆し、朝鮮学園側の敗訴という不当判決が出ました。(相)さんが9月28日の日刊イオで裁判の詳細を報告しているのでごらんください。国を相手にした裁判で、最初から難しい闘いになることはわかっていました。しかし、誰がどう見ても明らかな差別、法に反している朝鮮学校排除なので、普通に考えれば勝てるはずだと希望をもっていたのですが(昨年の大阪の1審判決は素晴らしいものでした)、現状は厳しいものがあります。
大阪高裁の今回の判決をはじめ朝鮮学校側を敗訴にした判決は結局、「朝鮮学校は朝鮮総聯(北朝鮮)に不当な支配を受けているから無償化を適応しない」と言っています。朝鮮学校を在日同胞組織と引き離し、在日朝鮮人を祖国と引き離そうというもので、不当極まりない、めちゃくちゃなもの、絶対に受け入れるわけにはいきません。今月30日には東京高裁の判決が出ます。こらからも闘いは続きます。
6年前は冗談で、「ビール掛けがしたい」と投稿したのですが、祖国が統一したら、無償化裁判で勝利が確定したら、本当にビール掛けをしたいと考えています。
ビール掛け、一緒にやりたいという方がいたら、ご連絡ください。(k)
トップの写真は2005年8月、祖国解放60周年を記念する北と南、海外同胞が集まったソウルでの「自主、平和、統一のための8.15民族大祝典」の時のもの