ひとつの時代の終わり
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イチロー選手が引退した。
東京ドームでのプレシーズンゲーム、そしてMLB開幕戦。
数日のイチロー選手の姿をテレビ中継で観ていた。
小学生の頃、オリックス時代のイチロー選手を観に、家族で大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)へ行ったことがある。
対・大阪近鉄バファローズ。席からイチロー選手までは遠く、肉眼で見るととても小さい。
しかし生でプレーを観られるという喜びと興奮が勝った。
その日はオリックスが勝利、自身にとってとても気分のいい一日の終わりとなった。
深夜、引退会見をずっと観ていたが、最後の質問「現役時代の孤独感について」への回答がとても心に響いた。
「アメリカに来て自分は『外国人』になったことで、人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れた。
本を読んだり、情報を取る事はできたとしても、体験しないと自分の中からは生まれない。
…その経験は未来の自分にとって大きな支えになる」
今回の引退の件で「ひとつの時代の終わり」という言葉を目にした。
平成最後の…という謳い文句をよく耳にするが、この件に関しては少なからずそう感じる部分があった。
質問でもあったが、彼は今後、何になるのだろう。なんだか楽しみだ。(麗)