イオ7月号が完成!
広告
イオ7月号が完成しました。
特集は、「ヘイトスピーチ、明確な”禁止”を―解消法施行から3年」です。
ヘイトスピーチ解消法施行から6月3日で3年が経ちました。
しかし、同法で許されないと宣言した「不当な差別的言動」は、さまざまに表現を変えながらいまだ存在しており、明確な規制はなされていません。特集では、いま日本各地で起きていることに目を凝らしながら、施行後に見られた変化と今後の課題について考えます。
今年3~5月、福岡、京都、東京の4校の朝鮮学校付近で人種差別主義者たちによって、ヘイトスピーチがまきちらされるという深刻な事態が起きました。なぜヘイトスピーチが野放しにされているのか―。巻頭のルポでは解消法の限界に目を向けます。
一方、解消法制定後、東京都国立市、神奈川県川崎市など条例制定の動きが進んでいます。条例制定に関わった国立市議や、ネット上のHS根絶に取り組む社会学者の話を聞きました。
振り返ると、京都朝鮮学校襲撃事件が起きたのが2009年、翌2010年に高校無償化制度から朝鮮高校だけが外されるという「国家権力によるヘイト」が起きました。特集では、ヘイトスピーチの根っこともいえる、「上からの差別扇動」について現状をまとめています。
解消法の制定、同法の実効力を持たせるため、尽力しつづけている師岡康子弁護士には、巻末のインタビューに登場いただきました。「根絶」に向けた知恵が詰まっています。
特別企画は、「夏に持っていきたいおべんとう」、単独記事は、劇団アランサムセの金正浩さんのインタビュー、南の市民団体の朝鮮学校訪問、朝鮮大学校オープンキャンパスなどです。
7月から始まった新連載「在日朝鮮人研究~ウリを学問する意味」の初回は、「朝鮮学校の教育史」(明石書店、2019)を著した呉永鎬さんです。大きな可能性を秘めた若い研究者たちの問題意識にご注目ください。
月刊イオの定期購読(3ヵ月~)は、以下のHPからお手続きができます。
https://www.io-web.net/ioblog/
一冊からの注文も承っています。
E-mail:order@io-web.net