東京五輪朝鮮選手団応援プロジェクト、「RAM-HONG FLAG CAMPAIGN」
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来夏の東京オリンピック・パラリンピックに出場する朝鮮選手たちを応援する在日本朝鮮人体育連合会(体連)のプロジェクト「RAM-HONG FLAG CAMPAIGN」が始動した。
7月11日にプロジェクト推進委員会が東京都内で記者会見を開き、同プロジェクトの、エンブレムやアンバサダーを発表した。
記者会見には体連の金政治理事長、推進委員会の宋修日事務局長(体連副理事長)、アンバサダー、関係者たちが出席した。
プロジェクトでは、
①東京五輪に出場する朝鮮選手団、出場を目指す在日同胞選手に関するPR活動
②キャンペーンの象徴となるエンブレムをはじめ、テーマソング、記念グッズを作成・普及し、オリンピック・パラリンピックを盛りあげる活動
③記念グッズの販売など財政事業を推し進め、同胞選手の育成・強化を図っていく。
宋事務局長は、「キャンペーンは朝鮮選手団に対する応援の声と思いをひとつにする象徴、手段であり、朝鮮の国旗をオリンピック・パラリンピックの舞台に掲げることに直接的に寄与することが目標です」とのべた。
記者会見ではPR活動の一環でもあるキャンペーンのエンブレム、テーマソングが披露された。
キャンペーンの公式エンブレムは、フリーランスのデザイナーとして活躍するホ・サンホさん(46)がデザインを担当した。
朝鮮民主主義人民共和国の国旗の象徴ともいえる五角星を藍・紅・緑・黄・黒(グレー)の5色で表現し、組み合わせた躍動感あふれるデザインが特徴的だ。
この5つの五角星がそれぞれ、競技場で躍動するアスリートたちを表現している。5つが組み合わさった全体像は、「躍動」「飛躍」を表した。それと同時に、飛躍する朝鮮の象徴として駿馬のイメージを重ね合わせている。
テーマソングおよび選手応援ソング「그 기발을 휘날리며(あの旗をはためかせ)」は、朝鮮大学校外国語学部の李英哲准教授(45)が作詞・作曲を手がけた。歌うのは、同大研究院で学ぶシンガーソングライターの宋知香さん(22)。
「그 기발을 휘날리며」は、オリジナルとは別に、スタジアムをはじめとする応援の場で気軽に歌えるアップテンポバージョンも作られ、朝大軽音楽団がアレンジを担当した。
今回、東京オリンピック・パラリンピックに出場する朝鮮選手団の「応援団長」として5人のアンバサダーが選出された。
アンバサダーは、安英学さん(元サッカー朝鮮代表)、金尚龍さん(元陸上10種競技朝鮮代表)、黄秀京さん(バレー・ビーチバレー)、姜知衣さん(元空手朝鮮代表)、李莉踊さん(金剛山歌劇団舞踊手)らそうそうたる顔ぶれだ。
安英学さんは会見で「プロサッカー選手として14年間走り続けることができたのも、朝鮮代表としてW杯という夢の舞台に立てたのも、けっして恵まれた才能や環境、条件が揃っていたからではない。同胞、日本のサポーターをはじめとする多くの人々の応援があったからできた。だからこそ応援の持つ力を誰よりも知っている。同胞たちの応援があれば選手たちは100%以上の力を発揮できるだろう。自分も同胞とともに朝鮮代表に力強いエールを送っていきたい」と意気込んだ。
アンバサダーのPR活動、応援ソングの普及、東京五輪出場を目指す同胞選手たちへの支援など、キャンペーンはこれから日本各地に広がっていきます。
東京五輪まで残すところ約1年。東京の空に朝鮮国旗がはためく光景を想像するだけで鳥肌が止まりません。
このキャンペーンの第一歩が、8月25日から東京で行われる世界柔道選手権大会となります。
日本各地の同胞たちが一丸となって、東京五輪に出場する朝鮮選手たちを温かく迎えましょう。(全)