イオで元気になれますように ~10月号が完成!
広告
編集部に寄せられる読者カードを見ていると、いつも微笑ましい気持ちになる。子どもが生まれたら「今月のピョンアリたち」に写真を応募したいと書いてくれた女性、みんな頑張っていて自分も頑張ろうと思ったという地方の男性、素朴な疑問を送ってくれる初級部児童…などなど、同胞たちの気持ちや生活が垣間見えるのが楽しい。日本の方々からのお便りも少なくない。
また、企画の感想だけでなく編集部員への応援メッセージが綴られていることもあり、純粋にやる気が出る。
「이어を読んで1人の조선사람としてすべき事がいっぱいありすぎて탑탑합니다. 그러나 全国の동포達がそれぞれに自分がすべき仕事をいっしょうけんめいしている様子がわかり力強い思いをしています。皆でがんばりましょう。」
これを書いて下さったのは70代の女性。こういったメッセージを読むと、イオが少しでも読者たちの励みになれているのかなと感じ、じんわりパワーをもらえる。
書店や電車、テレビで毎日のように目に入る憎北、嫌韓報道。在日朝鮮人と民族教育に直撃している差別政策、社会の無理解…。閉塞感に覆われている中で、もっと元気になれる雑誌作りをしていきたい。
***
さて、前置きが長くなってしまいましたが、本日はイオ10月号の納品日です。
特集は「にほんで学ぶ~外国ルーツの子どもたち」。
昨年9月、外国籍者の数が日本の全人口の2%を突破し、今年4月には新在留資格が創設されました。しかし、外国籍の子どもは法制度上、長らく義務教育の対象になっておらず、未就学の子どもに対する実態調査もなされていません。日本で暮らすことになった外国ルーツの子どもたちの教育はどうなっているのか―。公立学校の教育現場、地域の支援の現場を歩き、識者の提言に耳を傾けながら、現状と課題を探っています。
特別企画は「さんねん峠と仲間たち」。創作民話「さんねん峠」など多くの名作を生んだ作家・李錦玉さんが今年7月に逝去されました(享年90歳)。日本に一番近い隣国・朝鮮。李さんはこの地の庶民たちが生きる知恵とした昔話に息を吹き込み、日本で伝え続けた方です。娘さんをはじめ、ゆかりの方々に話を聞きながら、李さんの作品と生涯をまとめました。
1992年から日本の国語教科書(小学3年生)に掲載されている「三年とうげ」も全文、読むことができます。やわらかな挿絵にも癒されてください。
そのほか、東京と大阪の最高裁が上告を退けた無償化裁判の概要、幼保無償化からの排除を受けて各地で進むアクション、「表現の不自由展・その後」中止事件について主催者が説明する寄稿文、10回目を迎えた在日コリアンラグビーフェスティバルのレポート、JOC会長も参加した朝・日体育人たちの懇親会のようす、関東大震災朝鮮人虐殺犠牲者追悼式の報告、朝鮮の切手の魅力を綴ったエッセイなど、今月号も読み応えのある記事が盛りだくさん。
イオは定期購読のほか、Amazonから1冊単位で購入も可能です。
●10月号⇒https://www.amazon.co.jp/dp/B07XW6TJZB/
Amazonでは5月号から購入が可能なので、https://www.io-web.net/?s=%E7%9B%AE%E6%AC%A1←こちらで目次を確認して、気になる号があれば購入してみて下さい。(理)